EA-BANK モーニングレポート
好調な経済指標を背景に、米株反発(12.10 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が上昇しての引け。米消費者物価指数が依然として高い伸びとなっているものの、ほぼ市場の予想通りの結果となった事で警戒感が和らぐ展開となっています。またミシガン大消費者信頼感指数が小幅に上昇したこともリスク志向を強める一因となりました。ダウは引けにかけて上値を拡大し、210ドル高水準での引けとなっています。また、S&P500指数は史上最高値を更新して引けています。
米国債市場では利回りがまちまちでの引け。インフレに対する警戒感が意識され、債券に対する買いの流れが意識される展開となっています。ただ、30年債利回りなどは小幅に上昇しての動きとなっており、ここまでのイールドカーブのフラット化に対する修正の動きなども意識される展開となっています。
為替相場 – ポジション調整で、ドルインデックス下落
為替相場では、ドルインデックスがマイナス圏での引け。NY時間帯に入りインフレに対する警戒感が和らいだことなどを背景にドルに対する売りの流れが意識され、上値を抑えられています。全体的に大きな動きにはなっていませんが、ユーロ/ドルは1.13ドル台を回復しての動きとなっています。また、原油価格の上昇などを眺めて豪ドル/ドルなどもしっかりとした動きが展開されています。
円はまちまちでの推移。ドルインデックスの軟調地合いを眺めてドル/円の上値が抑えられる一方、クロス円は株高などを背景に底堅い動きが意識されました。ただ、ドル/円もリスク志向の動きが意識されてNY時間には下げ渋りから持ち直す動きとなっており、113円台中盤での動きとなりました。クロス円も底堅い動きではあるものの、大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる状況となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 下落基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、目先はバンドの下限から持ち直しての動きとなったものの、バンドの中心線には届かずに下落する展開となっています。上値の重さが意識される中で再度バンドの下限まで下落するかどうかに注目です。
現状、バンドの上限が下落基調を強める一方、下限は持ち直し基調となっています。バンド幅が縮小傾向を強めており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されてきています。ただ、まだ縮小の余地があるため、すぐにバンドブレイクからバンドウォークといった動きにもなりにくいところです。さらにバンドの中心線を意識しての動きであり、バンドの上限・下限のどちらに動くのかもはっきりしないところです。上値の重さからバンドの下限を目指す可能性が高そうですが、方向感を見極めながらの展開ということができそうです。