EA-BANK モーニングレポート
ハイテク銘柄軟調、NASDAQ大幅下落(12.9 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上値の重い展開となって引けています。特にハイテク銘柄に対する売りの流れが強まったことで、NASDAQが大幅下落となっています。一方、ダウは足元の景気に対する楽観的な見方が根強く、日中は概ねプラス圏での推移となりました。しかし、引けにかけて調整売りの流れが強まったことで上値を抑えられ、結局0.06ドル安となり、ほぼ変わらずでの引けとなりました。
米国債市場では利回りがまちまちでの推移。米30年債入札が不調となったことで持ち直す場面もありましたが、株価の上値の重い展開を眺めて債券に対する買い戻しの動きが意識されています。10年債利回りは再度1.5%を割り込む動きとなっており、30年債利回りも1.86%台での推移となっています。
為替相場 – ドルインデックスは底堅い動き
為替相場では、ドルインデックスが底堅い動きとなっています。米長期債利回りは低下しているものの、2年債利回りなどはプラス圏での推移となっており、加えてユーロに対する売りの流れが強まっていることでドルの下値が支えられる展開です。原油価格の下落などを背景に豪ドルも上値が重い展開ですが、ポンドは調整の動きから小幅に買い戻されての動きとなっています。ユーロ/ドルは1.13ドルを割り込む動きとなっています。
一方、円は堅調地合い。リスク回避的な動きが強まったことで、円に対する買い戻しの動きが意識される展開となっています。特にユーロ/円が下げ幅を拡大する展開となり128円台前半まで下落、ポンド/円は150円を挟んでの動きとなっています。ドル/円は上値が重い中、113円台半ばでの動きを維持しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 下落基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、目先はバンドの上限で抑えられて下落しています。バンドの中心線を抜け、下限を目指しての下落となりましたが、下限には届かずに持ち直しています。今後はこのまま持ち直し基調を維持するのかに注目ですが、今のところ大きな動きにはなっていないため、レンジ圏での動きとなる可能性が高そうです。
現状、バンドの上下限中心線がじり安基調となっています。トレンドそのものはやや下向きですが、大きな動きにはなりにくい展開です。バンド幅は比較的狭いため、市場にはエネルギーが蓄積されているものと思われますが、目先は方向感が見えにくいところであり、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。引き続き様子見ムードの展開が予想されます。