EA-BANK モーニングレポート
ダウは、前日終値を挟む調整の動き(12.8 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が底堅い展開で引けました。ハイテク銘柄に対する買いの流れが意識される一方で、調整売りなどが散見され、ダウは高値で120ドル高水準、安値で110ドル安水準といった動きとなりました。引けにかけては底堅い動きとなり30ドル高水準となりましたが、全体的には前営業日終値を挟んでの動きが展開され、方向感の見えにくい流れとなりました。
米国債市場ではまちまちでの推移。長期債利回りが大幅に上昇する一方で、2年債利回りなどは低下しての動きとなっています。10年債入札が低調だったことや早期利上げ観測が意識される中で債券に対する売りの流れが意識される一方、ここまでの債券売りに対する調整の動きから短期債を中心に買い戻しの動きも意識される流れとなっています。米10年債利回りは1.5%を回復して1.52%台での推移となり、30年債利回りは1.89%台にまで上値を拡大する展開となっています。
為替相場 – ドルインデックス売り優勢
為替相場では、ドルインデックスが下落しての推移。米長期債利回りは大きく上昇していますが、ユーロに対する買い戻しの動きが強まっており、さらに原油価格の堅調などを背景に豪ドルなどに対する買いが意識される展開となっています。ドルインデックスは96を割り込む動きとなっており、上昇一服といった流れとなっています。
一方、円は全体的には軟調地合い。ドル/円はドルインデックスの下落を受けて上値は重かったものの、株高を眺めた円売りから小幅に上昇し、113円台中盤から後半での動きとなっています。クロス円も全体的には上昇基調が意識されており、ユーロ/円は1円以上の上昇となって129円台を回復する動きです。ただ、ポンド/円はやや上値の重さが意識されてマイナス圏での推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、目先はバンドの上限をバンドウォークする形から調整の動きが入り、バンドの中心線を割り込む動きとなっています。ただ、その後は下げ渋る動きから横ばいでの推移とり、方向感の見えにくい流れとなっています。バンドの中心線まで押し戻すのか、下落基調が強まりバンドの下限まで下落するのかに注目です。
現状、バンドの上限が下落に転じ、下限が上昇する動きになっており、バンド幅が縮小傾向を強めています。市場にはエネルギーが蓄積されてきていますが、まだ縮小の余地が大きく、さらにバンドの中心線を意識しての動きとなっているため、方向感は見えにくく、大きな動きにはなりにくいため、バンドの中心線を意識しての動きとなる可能性が高いでしょう。