EA-BANK モーニングレポート
ダウが大幅続伸、終値490ドル高水準(12.7 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅続伸となって引けています。オミクロン株に対する警戒感が後退したことでリスク回避的な動きが巻き戻される展開が継続しており、ダウは一時590ドル高水準まで上昇しました。その後は若干抑えられたものの底堅い動きが継続し、結局490ドル高水準での引けとなっています。また、ハイテク銘柄に対する買い意欲が強まったことでNASDAQも大幅に上昇して引けています。
米国債市場では利回りが大幅上昇。米株の大幅上昇を眺めて債券に対する売り圧力が強まり、利回りは上値を拡大する展開となっています。米3年債入札が不調に終わったことも債券利回りを下支えする展開となりました。米10年債利回りは1.48%台へ、30年債利回りは1.80%台へとそれぞれ上昇しました。
為替相場 – ドル、円上値が重いもまちまち
為替相場では、ドルインデックスが上値の重い展開となっています。米国債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買い意欲が強まる流れも見られましたが、原油高などを背景に豪ドルが大きく上昇してドルの上値を抑えました。また、ここまでのドル買いに対する調整の動きも意識されての動きとなっています。ただ、ユーロ/ドルやポンド/ドルは持ち直しているとはいえマイナス圏での推移であり、積極的にドルを売るといった展開にはなっていません。目先ドルインデックスは前営業日終値を挟んでの動きが展開されています。
一方、円はまちまちでの推移。全体的にはリスク志向の動きの強まりを背景に円安基調となっていますが、ユーロ/円やポンド/円が小幅に下落する流れとなっています。ドル/円は目先やや抑えられて113円台半ばでの推移となっています。ただ、豪ドル/円などはしっかりとした動きとなり、80円台後半での推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 調整売り優勢
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、目先はバンドの中心線を挟んでの動きから下落基調を強めてバンドの下限まで下落する展開となっています。現状ではまだレンジ圏での動きとなっていますが、さらに下値を拡大してバンドブレイクからバンドウォークといった動きになるのかどうかに注目が集まります。バンドの下限で支えられた場合はバンドの上下限で挟まれたレンジ圏での動きが維持されそうです。
現状、バンドの上限が上昇、下限が下落といった動きになっており、バンド幅の拡大基調が強まっています。ここからバンドブレイクとなった場合は一気にバンドウォークとなって下値を拡大といった動きとなる可能性もあるでしょう。バンド幅は比較的広い状況であり、市場にはエネルギーがそこまで蓄積されていないのではないかと思われます。ただ、バンドブレイクとなった場合は注視する必要があるでしょう。