EA-BANK モーニングレポート
ダウが一時770ドル高水準まで上昇(12.6 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅に上昇。オミクロン株に対する警戒感が和らいだことなどを背景に買い戻しの動きが強まり、上値を拡大する展開となっています。ダウは一時770ドル高水準まで上昇し、引けにかけて若干抑えられましたが、640ドル高水準での引けとなっています。
米国債市場では利回りが大幅上昇。米株の大幅上昇を眺めてリスク志向の動きが強まり、安全資産である米国債売りの流れが強まる展開となっています。米10年債利回りは1.43%台に浮上し、30年債利回りも1.77%台まで持ち直す動きとなりました。2年債利回りなどの短期債利回りも上昇しての推移となっています。
為替相場 – 米株高を背景に、ドル高円安
為替相場では、ドルインデックスが底堅い動きとなっています。米国債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買い戻しの動きが意識される展開となっています。ただ、原油価格の大幅上昇などを受けて豪ドルなどに対する買い戻しの動きなどが見られたことで、ドルの上値は抑えられました。対ユーロではドル買いが進行し、1.13ドルを割り込んでの推移となっています。
一方、円は軟調地合い。ドルインデックスの上昇などを背景に、ドル/円が上昇して113円台半ばまで上昇する動きとなっています。クロス円も全体的に上昇しており、ユーロ/円は128円台を回復し、ポンド/円も150円台を回復しています。ポンド/円や豪ドル/円などは1円以上の上昇となるなど上値を拡大しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 調整売り優勢
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、目先はバンドの上限をブレイクしての動きから調整の動きが入っています。バンドの中心線を目指しての動きであり、上値の重さが意識される格好となっています。このまま下落基調を維持してバンドの中心線まで下落するかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇する形であり、トレンドそのものは上向きです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくく、調整を入れながら上値を拡大する展開となりそうです。目先は一時的に調整の動きが入っており、バンドの中心線まで下落する可能性はあるものの、押し目買いに支えられやすい地合いとなっています。