EA-BANK モーニングレポート
好調な経済指標を背景に、ダウ大幅上昇(12.2 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅に上昇。米国の新規失業保険申請件数が市場予想よりも良かったことや前日の大幅安に対する押し目買いの流れが強まったことなどを背景に、買い圧力が強まる展開となりました。ダウは一時730ドル高となるなど大幅上昇となり、一時利食い売りに上値を抑えられる場面もありましたが、結局610ドル高での引けとなりました。
米国債市場では利回りが大きく上昇。早期利上げ観測などを背景に短期債利回りが上昇し、株高を受けて長期債利回りも堅調地合いとなっています。米10年債利回りは1.44%台に、30年債利回りは1.75%台にそれぞれ上昇する展開となっています。
為替相場 – 米株高を背景に、円独歩安
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。朝方はユーロやポンドなどに対する買い戻しの動きが意識されてドルの上値は抑えられましたが、米国債利回りの大幅上昇を背景にドルに対する買い意欲が強まっています。ただ、全体的には大きな動きにはなっておらず、前営業日終値を挟んでの動きが展開されました。ユーロ/ドルは1.13ドルを挟んでの動き、ポンド/ドルは1.33ドルを回復しての動きとなっています。
一方、円は軟調地合い。米株の大幅上昇などを背景に、リスク志向の動きが強まったことで円に対する売りの流れが強まっています。ドル/円は113円台を回復する動きとなっており、クロス円も上昇基調が意識されています。主要通貨に対して円は独歩安基調であり、ポンド/円は150円を回復して150円台半ばまで上昇する展開となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 小動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、目先はバンドの+1σを意識しての小動きとなっています。バンドの下限から持ち直してバンドの中心線を抜けて上昇しましたが、バンドの上限には届かずに下落する流れとなっています。ただ、下値の堅さが意識されて下げ渋り、バンドの+1σを挟んでの動きとなっています。
現状、バンドの上限がじり高、下限が横ばいといった動きになっています。やや底堅い動きが意識されやすい状況ではありますが、まだ大きな動きにはなりにくいところとなっています。下値の堅い動きを眺めてバンドの上限まで上昇する可能性のほうが高そうですが、そこをブレイクするかどうかは不透明であり、バンドの下限の方向感に注目といった展開となりそうです。