EA-BANK モーニングレポート
ダウ反転、230ドル高水準で引け(11.29 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が持ち直しての動きが強まり、上昇しての引けとなりました。NASDAQ100指数などは26日の下げをすべて埋める動きとなるなど、急激に買い戻しの動きが意識される展開となっています。コロナウィルスの変異株に対する警戒感が強まる一方、先行きに対する警戒感から早期利上げ観測が後退するなど、買い戻しの動きを支えました。ダウは一時380ドル高水準となるなど、買い戻しの動きが強まり、結局230ドル高水準での引けとなりました。
米国債市場では利回りが上昇。米株の上昇を背景に、債券に対する売りの流れが意識される展開となっています。先週末の急落に対する調整の動きが意識されたことで、10年債利回りは1.5%を回復しての動きとなっています。また、30年債利回りは1.86%台での推移となっています。
為替相場 – ドルインデックスが買い戻しの動き
為替相場では、ドルインデックスが買い戻しの動きに支えられる展開。米国債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買い戻しの動きが意識されています。ただ、ダラス連銀製造業活動指数が市場予想を上回ったことでややドル買いに対する調整の動きも見られています。また、コロナウィルスの感染拡大などが意識される中でユーロに対する売り圧力が強まり、ドルの下値を支えています。ユーロ/ドルは1.13ドルを割り込んでの推移となっており、ポンド/ドルも1.33ドルを挟んでの推移となっています。一方、原油価格が大幅に持ち直したことを受けて豪ドル/ドルは小幅高での推移となっています。
円はまちまちでの推移。ドルインデックスの上昇などを受けてドル/円は底堅い動きが展開されていますが、ユーロやポンドに対する売りが意識されてユーロ/円やポンド/円はマイナス圏での推移となっています。ただ、全体的にはクロス円も底堅い動きが展開されており、米株高を受けた円売りの流れが意識される展開となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – やや上値重い展開
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、目先はバンドの上限から調整の動きが意識される展開となっています。一時的に持ち直す動きとなる場面もありましたが、+1σで抑えられて下落し、目先はバンドの中心線を抜ける動きとなっています。このまま下落基調を維持してバンドの下限まで下落するのか、バンドの中心線を挟んでの動きとなるのかに注目が集まります。
現状、バンドの上限は下落基調、下限が上昇基調となっています。バンド幅が縮小傾向を強めており、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。ただ、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、方向感の見えにくいところです。今のところはまだ大きな動きにはなりにくいところではないかとみています。