EA-BANK モーニングレポート
FOMC議事要旨公開を受け、米株売り拡大(11.24 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引け。ダウが小幅に下落する一方、NASDAQが上昇する展開となっています。FOMC議事要旨ではインフレに対する警戒感が強まったことで売りの流れが強まる場面もありましたが、引けにかけて持ち直す動きが強まり、結局前営業日終値を挟んでの動きとなり、様子見ムードが強まる展開となりました。
米国債市場もまちまちでの推移。インフレに対する警戒感から2年債利回りなどは上昇する動きとなっていますが、調整の動きが意識されており、10年債利回りなどの長期債利回りがマイナス圏での推移となりました。30年債利回りは大きく下落して2%を割り込み、1.95%台での推移となっています。また、10年債利回りも1.63%台まで下落しての動きが展開されています。
為替相場 – ドルインデックスが上昇
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米長期債利回りは低下しているが、FOMC議事要旨においてインフレに対する警戒感が示されたことなどを背景に、ドルに対する買い意欲が強まる展開となっています。ドルは大きな動きにはなっていないものの、主要通貨に対して買われやすい地合いとなっており、ユーロ/ドルは1.12ドルを挟んでの動きとなり、豪ドル/ドルは0.72ドルを割り込んでの推移となっています。
円はまちまちでの推移。ドルに対する買い意欲が強まる中、ドル/円は堅調地合いとなって115円台半ばでの推移となっています。ただ、クロス円は全般的に上値を抑えられており、ダウの軟調などを眺めた円買いの流れも意識されています。ただ、全体的には大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる展開となりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – バンドの上限まで上昇
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、目先はバンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入っています。下値の堅さが意識される状況でしたが、ここにきてバンドの中心線を目指す動きとなっています。下値の堅さは意識されるところですが、まずはバンドの中心線まで下落し、そこで支えられるかどうかに注目です。
現状バンドの上限が上昇基調から横ばいへ、下限が上昇基調といった展開となっています。バンド幅は縮小傾向であり市場にはエネルギーが蓄積されていく状況ではありますが、上限の動きが横ばいとなっていることから、ここからレンジ圏での動きとなる可能性も高そうです。ただ、バンドの中心線では支えられる可能性は高く、底堅い動きが想定されます。