EA-BANK モーニングレポート
ダウが190ドル高水準での引け(11.23 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引け。ダウは日中は上値の重さが意識されましたが、引けにかけて上げ幅を拡大する展開となっています。米国債利回りの上昇などを背景に、金融株の堅調が目立つ展開となっています。また、原油価格の上昇がエネルギー関連銘柄の下値を支えました。ダウは190ドル高水準での引けとなるなど、上値を拡大しています。ただ、米国債利回りの上昇を背景に、ハイテク銘柄に対する売りの流れが意識され、NASDAQは上値を抑えられました。
米国債市場では利回りが大きく続伸。米10年債利回りは1.68%台に、30年債利回りは2%を突破して2.03%台での推移となっています。米7年債入札は好調となりましたが、パウエルFRB議長再任の流れを眺めて早期利上げ観測が強まっており、債券に対する売り圧力が継続しています。
為替相場 – ドル/円が115円を突破
為替相場では、ドルインデックスが上値を抑えられる展開となりました。それほど大きな動きにはなっていませんが、ここまでの上昇に対する調整の動きが意識されています。ただ、米国債利回りが上昇基調を強める中でドルに対する買い戻しの動きも根強いため下値も堅く、全体的には小動きであり、ユーロ/ドルは1.12ドル台半ばでの推移を継続しています。また、ポンド/ドルはやや上値を抑えられていますが、1.33ドル台後半での推移が継続しています。一時売り圧力が強まる場面もありましたが、NY時間帯では持ち直しての動きとなっています。
円は軟調地合い。ドル/円が上昇して115円を突破する動きとなっており、クロス円もつれ高となっています。全体的には大きな動きにはなっていないものの、ダウの上昇などを背景に、円に対する売りの流れが強まる展開となっています。ドル/円はNY時間帯に入り上値を拡大して目先日中高値圏での動きとなっています。また、ユーロ/円はやや上げ幅を拡大して129円台半ばでの推移となっています。また、豪ドル/円は83円を回復しての動きです。
ドル/円・ボリンジャーバンド – バンドの上限まで上昇
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、目先はバンドの上限を意識しての動きです。底堅い動きが意識されており、一時バンドの中心線まで下落したものの、そこで支えられて上昇基調を維持している流れです。ここからさらに上値を拡大し、バンドブレイクからバンドウォークといった展開となるかどうかに注目です。
現状バンドの上限が下落から横ばいといった動きとなっており、下限は上昇基調を維持しています。バンド幅は縮小傾向を強めており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されていくといった状況でしょう。バンドの下限の方向感によってはバンドブレイクからバンドウォークといった動きが意識されやすくなるので、バンドの下限の方向感には注意が必要な局面です。