EA-BANK モーニングレポート
ダウは260ドル安水準と下値拡大(11.19 NY時間)
先週末のNY市場では、米株がまちまちでの引け。ダウは260ドル安水準での引けとなるなど下値を拡大しています。ボーイングは中型機787ドリームライナーの生産ペースを一段と落としているとの報道を受け、ボーイング株が大幅下落となっています。また、原油価格の下落などを背景に、エネルギー関連銘柄も上値を抑えられています。一方、NASDAQは米長期債利回りの低下などを受けてハイテク銘柄に対する買いが意識されています。また、前営業日に史上最高値を更新したS&P500指数は小幅に下落しての引けとなりました。
米国債市場ではまちまちでの引け。10年債利回りなどが下落しての動きとなる一方、2年債利回りは上昇しての推移となっています。全体的にはダウの下落などを背景に債券に対する買いが意識されている状況です。米10年債利回りは1.54%台に、30年債利回りは1.91%台にそれぞれ下落する展開となっています。
為替相場 – ドルインデックスが96を突破
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りは10年債利回りなどを中心に下落しましたが、コロナウィルスの感染拡大などに対する警戒感の強まりを受け、ユーロやポンドに対する売りの流れが強まったことでドルの下値が支えられる展開となっています。ドルインデックスは96を突破しての引けとなっており、ドル買い圧力が強まる展開です。ユーロ/ドルは1.13ドルを割り込み、ポンド/ドルは1.34ドル台半ばまで押し込まれる展開となって引けました。
円は堅調地合い。ダウに対する売りの流れが強まったことで、円に対する買い戻しの動きが強まる展開となっています。ドルインデックスは上昇したものの対円ではドル売りが意識されており、ドル/円は114円を挟んでの動きとなっています。また、ユーロ/円は128円台中盤まで下落しました。円は対主要通貨に対して独歩高での動きとなっており、下げ幅を拡大しての引けとなりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 114円を挟んでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、目先はバンドの上限を目指しての動きから本日の朝方に調整の動きが入り、バンドの中心線を意識しての動きとなっています。やや上値の重さが意識されるものの、バンドの中心線で支えられるかどうかに注目が集まるところです。中心線で支えられた場合は再度バンドの上限を目指す動きとなりそうです。
現状バンド幅が縮小傾向となっており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されていく状況です。ただ、まだ縮小の余地があることや、バンドの中心線を意識しての動きとなっていることなどから、まだ方向感の見えにくい状況です。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要ですが、まずは方向感を見極めての動きということになりそうです。