EA-BANK モーニングレポート
米株がまちまちでの引け(11.18 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引け。ダウは60ドル安と小幅に下落する一方、NASDAQなどは上昇し、S&P500は今年66回目の史上最高値更新といった動きになっています。アップルが自動車開発を加速といった報道が好感され、ハイテク銘柄に買いの流れが強まったことで下値を支えられる展開となっています。ただ、インフレに対する警戒感が依然として根強いことや、その一方で米国債利回りの上値が重かったことなどを受けて金融関連銘柄の上値が抑えられる展開となりました。
米国債市場では小幅まちまちでの推移。長期債利回りがやや軟調地合いとなっていますが、全体的には前営業日終値を意識しての動きであり、様子見ムードが強まる流れとなっています。10年債利回りは1.57%台で、30年債利回りは1.96%台での推移となっており、債券に対する買い戻しの動きが意識されました。
為替相場 – S&P500が史上最高値を更新する中、円軟調
為替相場では、ドルインデックスが軟調地合い。米長期債利回りがやや低下したことや、ユーロに対する買い戻しの動きが強まったことなどを背景に、ドルの上値が抑えられる展開となっています。原油価格の上昇などを受けて豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨に対する買い戻しの動きなども散見されての動きとなりました。ユーロ/ドルは1.13ドル台後半での推移となり、ポンド/ドルは1.35ドルを挟んでの動きとなっています。
円も軟調地合い。S&P500が史上最高値を更新する中、前営業日の円買いに対する調整の動きが意識される展開となっています。ユーロ/円は129円台後半での推移となり、ポンド/円は154円台を回復しています。ドル/円はドルインデックスの下落が懸念されましたが、小幅に上昇しての推移となりクロス円の下値を支えました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクしてバンドウォークとなっていましたが、そこから調整の動きが入り、目先はバンドの中心線を挟んでの動きとなっています。方向感の見えにくい流れであり、様子見ムードが強まっています。
現状バンドの上限は横ばい、下限はじり高となっており、バンド幅は緩やかに縮小傾向です。市場には徐々にエネルギーが蓄積されてきていますが、現状ではバンドの中心線を意識しての動きであり、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要ですが、今のところ大きな動きにはなりにくい局面だといえます。