EA-BANK モーニングレポート
好調な米経済指標を背景に、米株上昇(11.16 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇。米小売売上高や鉱工業生産指数の好調などを眺め、米国の足元の経済に対する楽観的な見方が強まり、リスク志向の動きが強まる展開となりました。ダウは一時220ドル高水準となるなど上値を拡大しました。しかし、インフレに対する警戒感が強まっており、引けにかけて上値を削る展開となり、ダウは50ドル高水準での引けとなりました。
米国債市場では利回りが上昇。朝方は上値の重さも意識されて1.60%を割り込む場面もありましたが、米株が上昇基調を強めたことで債券に対する売りの流れが意識され、長期債利回りを中心に上値を拡大する展開となっています。米10年債利回りは1.63%台に、30年債利回りは2.02%台での推移となっています。
為替相場 – ドルインデックスが上値を拡大
為替相場では、ドルインデックスが上値を拡大。米国債利回りの上昇などを眺めてドルに対する買い意欲が強まる展開となっています。特に対ユーロでのドル買い意欲が強まり、ユーロ/ドルは1.13ドル台前半での推移となっています。また、原油価格の上値が抑えられたことで0.73ドル割れの水準となっています。ただ、ポンドは買い戻しの動きが強まったことで、ポンド/ドルは小幅に上昇しての推移となっています。
円は全体的に軟調地合い。ドル/円が大きく上昇する中でクロス円も底堅い動きが展開されています。オセアニア通貨などがやや上値を抑えられていますが、リスク志向の動きを意識しての円売りの流れが強まる展開となっています。ドル/円は114円台後半での推移となっており、ポンド/円は154円台を回復する動きとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクしてバンドウォークとなる展開から調整の動きが入ったものの、下値の堅さが意識される中、バンドの+1σを意識しての動きとなり、目先再度バンドの上限まで上昇する展開となっています。下値の堅さが意識される状況下で買い圧力が強まりやすい展開となっています。
現状バンドの上下限中心線が上昇しての動きであり、トレンドそのものが上向きです。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいものの、調整の動きを入れながら上値を拡大しやすい形です。さらに目先は下値が堅く調整の動きが入りにくい動きとなっており、ここからさらに上値を拡大といった展開となってもおかしくなさそうです。