EA-BANK モーニングレポート
米株は一進一退、マイナス圏で引け(11.15 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が小幅に下落。朝方は11月のニューヨーク連銀製造業景気指数が市場予想を大幅に上回ったことなどを背景にダウが130ドル高水準まで上昇したものの、その後はインフレに対する警戒感などから調整売りの流れが強まり、マイナス圏に転じての動きとなりました。ただ、足元の経済に対する楽観的な見方は根強く下値の堅さが意識される展開となり、ダウは10ドル安水準での引けとなっています。
米国債市場では利回りが大きく上昇。特にインフレに対する警戒感の強まりを背景に長期債利回りが大きく上昇しています。米10年債利回りは1.61%台に、30年債利回りは2.00%台に上昇となっています。30年債利回りの2%台回復は今月の4日以来の動きです。石炭価格の上昇などを受けてインフレに対する懸念が強まり、早期利上げ観測が意識される流れとなりました。
為替相場 – ドルインデックスが大きく上昇
為替相場では、ドルインデックスが大きく上昇。米国債利回りの大幅上昇を背景に、ドルに対する買い意欲が強まる流れとなりました。特に対ユーロでは1.14ドルを割り込んで下値を拡大し、1.12ドル台半ばまで下落する展開となっています。ただし、豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨に対してドルは上値を抑えられる流れとなりました。
円はドル/円が小幅に上昇し、114円台を回復。ドルインデックスの上昇を眺めてドル/円が堅調地合いとなって推移しています。ドル/円の上昇を眺めてクロス円も底堅い動きが展開されましたが、ユーロ/ドルの軟調地合いを眺めてユーロ/円の上値も抑えられる流れとなっています。ユーロ/円は130円を割り込む動きとなり、警戒感が強まりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限からの調整の動きが入ったものの、バンドの+1σで支えられての持ち直して再度バンドの上限を意識しての動きとなっています。買い優勢の流れとなっていますが、ここで抑えられるのか、バンドブレイクからバンドウォークといった動きになるのかに注目です。
現状バンドの上限は上昇しているものの、下限は横ばいでの推移となっています。バンド幅は拡大しているものの、下限の動き次第では調整の動きが入る可能性はありそうです。下限が横ばいから上昇といった動きになれば、トレンドそのものは上向きながらも一時的には調整の動きが意識されやすくなるでしょう。下限が下落すればバンドブレイクからバンドウォークとなる可能性が高まりますが、目先はバンド幅がそれなりに拡大しているため、やや可能性は低いのではないでしょうか。