EA-BANK モーニングレポート
ミシガン大学消費者態度指数が不調も、米株上伸(11.12 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が上昇。ミシガン大学消費者態度指数の速報値が市場予想を大幅に下回ったものの、ここまでの売りに対する調整の動きが意識され、底堅い動きとなりました。ダウは170ドル高水準となり、36000ドルを回復しての引けとなっています。NASDAQなども上昇しており、リスク志向の動きが強まる流れとなっています。
米国債市場ではまちまちでの引け。消費者信頼感の悪化が経済の先行きに対する懸念を強めて債券に対する買いが意識される場面もありましたが、米株が上昇基調を強める中で債券に対する売りの流れが意識され、米10年債利回りは1.56%台に上昇しての引けとなっています。また30年債利回りは上値を拡大し、1.90%を突破し、1.93%台での引けとなりました。
為替相場 – ドル/円下落も、様子見ムード継続
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落しての引けとなっています。大きな動きにはなっていないものの、ポンドに対する買い戻しの動きなどが意識されてドルの下値を支える展開となりました。ただ、対ユーロなどではドルは上値を抑えられており、全体的には様子見ムードが意識される展開となりました。ユーロ/ドルは1.14ドル台半ばとなる一方、ポンド/ドルは1.34ドル台を回復しての動きであり、豪ドル/ドルも0.73ドルを突破しての動きとなりました。また、トルコリラが対ドルで10リラを突破するなど、過去最安値を更新する動きとなりました。
一方、円はドル/円が小幅に下落、114円を割り込む動きとなっています。ユーロ/円も上値の重い展開となっています。ただ、リスク志向の動きが意識される中で、クロス円は全般的には底堅い動きが意識されています。方向感は見えにくいものの、全体的には円に対する売りが意識されやすい状況です。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直しての動きです。ただ、バンドの中心線では抑えられており、上値の重さが意識されての動きとなっています。狭いレンジでの動きであり、方向感の見えにくい流れとなっています。
現状バンド幅が縮小傾向となっており、市場にはエネルギーが蓄積されている状況です。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。ただ、現状はバンドの中心線を意識しての動きであり、方向感の見えいくい流れとなっていることから、まずは方向感を見極めながらといったところとなりそうです。バンドの上限もしくは下限に到達した場合はバンドブレイクからバンドウォークといった動きに注意といった局面と言えるでしょう。