EA-BANK モーニングレポート
米株がまちまちで引け(11.4 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引け。ダウは調整の動きが意識されて上値を抑えられ、一時170ドル安水準まで下落しました。しかし、FOMCを受けた買いの流れが根強く、一時プラス圏に浮上し、結局30ドル安水準での引けとなりました。また、NASDAQは米国債利回りの低下などを眺めて買い意欲が強まり、史上最高値を更新する動きとなっています。
米国債市場では利回りが大幅に低下。早期利上げ観測が後退した流れが意識されており、ダウの下落なども意識されたことで債券に対する買いの動きが強まりました。10年債利回りは1.52%台にまで下落し、30年債利回りも1.95%台での推移となっています。短期債利回りも大きく低下しています。
為替相場 – ドルインデックス、上昇基調強める
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りは大幅低下となっていますが、MPCを受けてポンドに対する売り圧力が強まったことなどを眺めてドルの下値が支えられる展開となりました。ユーロ/ドルは1.15ドル台中盤での推移となっており、ポンド/ドルは1.3500ドルを挟んでの動きとなっています。
一方、円は堅調地合い。南ア・ランド/円は底堅い動きを見せていますが、ダウの下落などを受けてのリスク回避的な動きが強まり、円買いの流れが意識されています。対ドルでも円は上昇しており、ドル/円は113円台中盤から後半での動きとなっています。ポンド/円は2円以上の下落となるなど、特に下げ幅を拡大しています。ユーロ/円も131円台半ばまで下落しての推移です。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きから持ち直したものの、中心線では抑えられる展開となっています。このままバンドの下限まで下落する可能性は十分にあるため、警戒感が強まるところです。
現状バンドの上限が下落基調を強める一方で下限が上昇に転じており、バンド幅が縮小傾向となっています。まだ縮小の余地があるため市場にはそこまでエネルギーが蓄積されていないものと思われますが、今後の展開としてはバンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。目先は大きな動きにはなりにくいところで、バンドの中心線と下限で挟まれたレンジを動くのではないかとみています。