EA-BANK モーニングレポート
主要3指数が史上最高値を更新(11.3 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇。朝方はFOMCを控えていたこともあり、様子見ムードが強まりました。注目のFOMCは予想通りQEを開始したものの、タカ派色を強めたわけではなく、市場に安心感が広がったことでリスク志向の動きが意識されました。主要3指数が史上最高値を更新するなど、引けにかけて上値を拡大する展開となっています。ダウは100ドル高水準での引けとなりました。
米国債市場では利回りが上昇。FOMCにおいてタカ派的な思惑が強まらなかったものの、株価の上昇などを背景に債券売りの流れが強まりました。パウエルFRB議長がインフレ圧力が強まった場合は行動に移すと発言したことも利回りの上値を拡大させた一因となりました。米10年債利回りは1.60%台に浮上し、30年債利回りも2.02%台での推移となっています。
為替相場 – リスク志向継続、円売り強まる
為替相場では、ドルインデックスが下落。米国債利回りは大きく上昇しているものの、タカ派的な思惑が強まらなかったことでドルに対する売りの流れが意識される展開となっています。対ユーロでは1.16ドル台を回復する動きとなり、ポンド/ドルも1.36ドル台後半での推移となるなど、ドルは主要通貨に対してい売られやすい地合いとなっています。
円も軟調地合い。リスク志向の動きが意識される中で円売り圧力が強まる展開となっています。円は対ドルでも小幅に売られて114円台を回復しての動きとなっています。ただ、ドルに対する売り圧力も根強く、相殺されドル/円は大きな動きにはなっていません。一方、クロス円は全体的に上昇、ユーロ/円は132円台での推移となり、ポンド/円は156円台を回復する流れとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線とで挟まれたレンジを動く展開となっています。やや荒っぽい動きも見られましたが、基本的にはレンジ圏での動きが展開される状況です。目先はバンドの上限から中心線まで下落する展開であり、ここで支えられるかどうかに注目です。
現状バンドの上下限中心線がじり高基調となっています。下値の堅さは意識されるところですが、徐々に横ばいへと変化していく可能性が高いでしょう。バンド幅もそこまで狭いわけではないため、大きな動きにはなりにくいところです。しばらくはレンジ圏での動きとなりそうです。