EA-BANK モーニングレポート
米株が上昇しての引け(11.2 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が上昇しての引けとなっています。ダウは36000ドルを突破して引けており、史上最高値を更新する動きです。米企業決算の好調や欧州株の上昇などが好感される展開となっています。FOMCを控えていることもあり、買い一巡後は大きな動きにはなりませんでしたが、底堅い動きが意識される流れとなりました。ダウは130ドル高水準となるなどリスク志向の動きが意識されました。
また、米国債市場は利回りが低下しての推移です。FOMCを控えていることもあり、ポジション調整の動きが意識されやすい状況となっています。テーパリングに関しては織り込み済みといった思惑が強まっていますが、声明やパウエル議長の発言に注目が集まる状況です。目先は10年債利回りが1.54%台での推移となっています。ただ、2年債利回りが0.44%台となるなど、大きく下落しての推移となっています。
為替相場 – ドルインデックスは底堅い動き
為替相場は、ドルインデックスが上昇しての推移です。米国債利回りは低下しているものの、ユーロやポンドに対する売りの流れが強まっていることなどを背景に、ドルの下値が支えられる動きとなっています。ユーロ/ドルは1.16ドルを割り込んでの推移であり、ドルは円を除く主要通貨に対して買われやすい地合いとなっています。ドルインデックスは94を回復しての動きとなっています。
一方、円は堅調地合いとなっています。欧州時間帯に円に対する買いの動きが強まり、ドル/円は113円台半ばまで下落する展開となりましたが、米株高などを背景に持ち直しの動きが強まり、ドル/円も114円を意識しての動きとなっています。クロス円もリスク志向の動きが意識される中で下げ幅を縮小する展開となっていますが、ポンド/円などは上値の重さが意識されており、155円台前半まで下落しています。また、ユーロ/円は132円割れ、豪ドル/円は85円割れといった展開となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し基調が継続する展開となっています。バンドの上限で一時押えられる動きを見せましたが、中心線では支えられて持ち直しており、目先は底堅い動きを継続する展開となっています。買い優勢の流れが維持されており、バンドの上限まで上昇する可能性は高そうです。
現状バンドの上限が横ばいから上昇、下限が上昇基調を強めるといった形となっています。上限が横ばいへと転じた場合は上昇トレンドが一服して上値を抑えられやすくなる可能性はあるでしょう。バンド幅は縮小傾向となるので、市場にはエネルギーが蓄積されていくものと思われます。目先はやや方向感の見えにくい展開となりそうで、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動くのではないかとみています。