EA-BANK モーニングレポート
ISM製造業景況指数が好調、米株続伸(11.1 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇。ダウは朝方に一時190ドル高となって36000ドルを突破する動きとなっています。その後は調整の動きが意識されたことでマイナス圏に沈む場面もありましたが、売り一巡後は持ち直し、結局90ドル高水準での引けとなっています。今週はFOMCを控えていることもあり、ポジション調整の動きなども意識されていますが、ISM製造業景況指数などの好調などを受けて底堅い動きが意識されました。
米国債市場では利回りが上昇。大きな動きにはなっていませんが、テーパリングに対する思惑や米株の上昇などを背景に、債券に対する売りの流れが意識される展開となっています。米10年債利回りは1.56%台での推移となっており、30年債利回りは1.96%台にまで上昇しています。全体的には売られやすい地合いが継続しており、FOMCの結果次第では上値を拡大する可能性もあるでしょう。
為替相場 – ドルインデックスが軟調地合い
為替相場では、ドルインデックスが軟調地合い。米国債利回りは上昇基調となっていますが、ユーロやスイスフランに対する買い戻しの動きが強まったことなどを受けてドルの上値が抑えられる展開となっています。NY時間帯に入っても上値の重い展開が継続しており、日中安値圏での推移が継続しています。ユーロ/ドルは1.16ドル台を回復しており、ドル売り圧力が強まっています。
円はまちまちでの推移。米株の上昇を背景に、円に対する売りの流れが意識されやすい状況となっていますが、ポンドに対する売り圧力の強まりが意識される中でポンド/円がマイナス圏での推移となっています。一方、ドル/円が114円を挟んでの動きとなるなど底堅い動きとなり、ユーロ/円も132円台を回復しての推移となっています。ただし、全体的には大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが意識される局面ということができそうです。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を意識しての動きから調整の動きが入り、下値を拡大する展開となっています。バンドの下限をブレイクしての動きとなっていましたが、乖離が大きくなったことで調整の動きが入り、-1σを意識する動きとなりました。しかし上値の重い展開であり、再度バンドの下限まで下落する可能性はありそうです。
現状バンドの上限が横ばい、下限が下落基調となっています。バンドの上限の方向感に注目ではありますが、流れとしてはバンドの上限が下落となってバンドの上下限中心線が下落となり、トレンドそのものが下向きといった動きとなるのではないでしょうか。バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいものの、上値の重い展開が継続して下値を拡大する可能性が高いでしょう。