EA-BANK モーニングレポート
米株は一進一退も、プラス圏で引け(10.26 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がプラス圏での引け。朝方上昇した後、調整の動きが意識されてマイナス圏に転落、その後売りは一巡し買い戻しの動きとなりました。米消費者信頼感指数や米新築住宅販売件数などが市場予想を上回った事などを受けてリスク志向が強まりました。一時的にポジション調整の動きが強まる時間帯もありましたが、基本的には買い優勢の流れとなり、ダウは10ドル高水準での引けとなりました。
米国債市場では利回りがまちまちでの推移。米経済指標の好調を背景に債券に対する売りの流れが強まり、利回りは底堅い動きを見せましたが、米2年債入札が好調となったことを受けて債券に対する買い戻しの動きが意識されて上値を抑えられる展開となっています。長期債利回りを中心に利回りが低下しており、米10年債利回りは目先1.61%台での推移となりました。
為替相場 – ドルインデックスはプラス圏での推移
為替相場では、ドルインデックスが底堅い動きとなりました。朝方は米国債利回りの堅調などを背景にドル買いの流れが意識される展開となり、ユーロ/ドルが1.16ドルを割り込んで下値を拡大する展開となっています。しかし、米2年債入札を経てドル買いの流れが巻き戻される展開となり、ユーロ/ドルは1.16ドルを挟んでの動きとなっています。また、ポンド/ドルは一時1.3830ドル前後の水準まで上昇したものの、買い一巡後は売りの流れが強まり、1.3760ドル前後の水準まで下落しての推移となっています。
一方、円は軟調地合い。リスク志向の動きが加速する中で円売り圧力が強まり、ドル/円は114円を突破しての動きとなっています。クロス円も調整の売りはあったものの前営業日比プラス圏での推移を継続しています。ユーロ/円は132円台を回復し、132円台半ばまで上昇しています。ポンド/円も157円を突破しての動きとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 調整売り優勢
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクして上値を拡大していましたが、調整の動きが意識され反落の動きとなっています。目先はバンドの中心線まで下落しており、上値の重い展開です。バンドの中心線で支えられるかどうかに注目が集まるところであり、支えられた場合は再度バンドの上限を目指す動きとなりそうです。
現状バンドの上限が下落、下限が上昇といった動きとなっており、バンド幅は縮小傾向となっています。市場には徐々にエネルギーが蓄積されていくものと思われますが、縮小の余地がまだ残されているため、すぐにバンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところです。目先はバンドの中心線を挟んでの小動きとなる可能性もあり、方向感を見極めながらの対応となる場面です。