EA-BANK モーニングレポート
ダウ史上最高値を更新(10.25 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇。ダウやS&P500指数などはザラ場での史上最高値を更新しての動きとなっています。ダウは朝方はシカゴ連銀全米活動指数が予想外のマイナスとなったことで売り優勢の推移となりましたが、米企業決算に対する期待感やダラス連銀製造業活動指数が市場予想を上回ったことなどを受けて足元の米経済の堅調に対する思惑が意識されてリスク志向の動きが強まる流れとなっています。ダウは60ドル高水準での引けとなり、NASDAQも上値を拡大する展開となりました。
一方、米国債市場は利回りがまちまちでの推移。朝方は米株の軟調などを受けて10年債利回りが低下傾向となりましたが、米株の持ち直しなどを眺めて長期債利回りは底堅い動きとなっています。一方、2年債利回りなどは調整の動きから上値を抑えられる展開となりました。全体的には様子見ムードが強まる中で小動きとなっており、方向感の見えにくい展開です。
為替相場 – 米株高を背景に、円軟調
為替相場では、ドルインデックスが底堅い動き。日中は大きな動きにはならなかったものの、インフレに対する警戒感が強まる中でテーパリングに対する思惑が意識されてドルの下値を支える流れが継続しています。ユーロはラガルドECB総裁のハト派的な発言などが意識されて売られやすい地合いとなっており、ユーロ/ドルが一時1.16ドルを割り込む水準にまで下落し、ドル買いが意識されました。ただ、英国での利上げが予想される中で対ポンドでは上値の重い展開となっており、ドルの上値は抑えられています。
一方、円はやや軟調地合い。ユーロ/円はやや上値の重い展開となっていますが、ドル/円が反転上昇となる中でクロス円も全体的に底堅い動きとなっています。米株高などを背景にリスク志向の動きが意識される中で円に対する売り圧力が強まる流れとなっています。ドル/円は一時114円台回復目前まで上昇し、その後調整が入るものの底堅い動きが意識される展開となっています。ただ、NY時間帯は方向感の見えにくい流れとなり、クロス円も狭いレンジでの動きが展開されました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きが継続しています。一時バンドの上限をブレイクして大きく上昇する場面もありましたが、すぐに調整の動きが入っています。そのままバンドの中心線を抜けて下落しましたが、バンドの下限には届かずに持ち直しての動きです。下値の堅さは意識されているものの、上値も重く方向感の見えにくい展開が継続しています。
現状バンドの上下限中心線は横ばいでの推移です。バンド幅も比較的狭い状況であり、市場にはエネルギーが蓄積されています。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。ただ、目先はバンドの中心線を挟んでの動きであり、方向感を探りながらの展開ということができそうです。