EA-BANK モーニングレポート
米株は上昇しての引け(10.19 NY時間)
昨日のNY市場では、米株は上昇しての引け。住宅関連の指標は市場予想に届かなかったものの、企業決算に対する期待感などを背景にリスク志向の動きが意識される展開となりました。ダウは190ドル高水準での引けとなるなど上値を拡大して日中高値圏での引けとなっています。NASDAQなども上昇しての引けとなりました。
一方、米国債市場はまちまちでの推移。2年債利回りなどが低下する一方、10年債利回りなどは上昇しており、長短金利差が拡大する展開となっています。米株の上昇を受けて債券に対する売り圧力が意識されやすい状況となっており、10年債利回りは1.63%台での推移です。インフレに対する警戒感からタカ派的な金融政策が意識されやすく、長期債利回りの上値が拡大されました。
為替相場 – 米株高を背景に、引き続き円軟調
為替相場では、ドルインデックスが下落。米長期債利回りは大きく上昇していますが、短期債利回りの低下や英国で利上げが予想されている事を背景に、ポンドに対する買い意欲が根強く、反射的にドルが売られる流れとなっています。株高を受けて安全資産としてのドル買いが巻き戻される動きも散見されました。ポンド/ドルは一時1.38ドル台を回復するなど、上値を拡大しています。
一方、円は引き続き軟調。米株が上値を拡大する展開となる中で円売り圧力が強まっています。ドル/円も朝方は軟調地合いとなっていましたが、NY時間帯は底堅い動きが意識されて持ち直し、プラス圏での推移となりました。クロス円は全般的に堅調で、ユーロ/円は133円台を回復する動きとなっています。石炭価格の上昇などもあり、豪ドル/円も上値を拡大しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 底堅い動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動いており、底堅い展開となっています。目先はじり高基調でバンドの上限を目指す形、買い優勢の流れが継続しています。今後の展開としては、バンドの上限をブレイクして上値を拡大するかに注目です。
現状バンドの上限が横ばい、下限が上昇する動きとなっています。バンド幅は縮小傾向ですが、まだ縮小する余地はあるため、バンドの上限では抑えらえる可能性が高そうです。ただ、バンドの下限の方向感には注意しておきたいところで、これが下落に転じた場合はバンドブレイクからバンドウォークといった動きなることもあるでしょう。