EA-BANK モーニングレポート
調整により小幅まちまちでの引け(10.18 NY時間)
昨日のNY市場では、米株は小幅まちまちでの引け。ダウはインフレ懸念に伴う世界的な金融政策の引き締めの流れが意識されてリスク回避的な動きが強まり、一時250ドル安水準まで下落する展開となりました。日中は住宅関連の指標の好調などが好感されて持ち直し、一時プラス圏に浮上する場面もありましたが、積極的に買い進む展開にはならず、前営業日終値を挟んでの動きとなりました。引けにかけてやや上値を抑えられ、30ドル安水準での引けとなりました。一方、NASDAQなどは買い意欲が強まり、上昇しての引けとなっています。
また、米国債市場でもまちまちでの推移。短期債や10年債利回りは先行きの金融政策に対する思惑から債券売りの流れが意識されましたが、ダウの上値の重さが意識され、利回りの上値も抑えられる展開となっています。また、30年債利回りは低下しての動きとなるなど、超長期債に対する買い戻しの動きが意識されています。米10年債利回りは1.58%台での推移となる一方、30年債利回りは2.02%台に下落する展開となっています。ただ、全体的には方向感の見えにくい流れとなっており、様子見ムードが意識されています。
為替相場 – 米株の動きを眺め、調整ムード
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。米株の方向感が見えにくい展開となる中で、ドルも様子見ムードが強まる展開となっています。前営業日終値を挟んでの動きが継続しての推移です。ユーロ/ドルは小幅に上昇して1.16ドル台での推移となる一方、ポンド/ドルは小幅に下落しての動きとなるなど、為替相場は全体的に小動きとなって推移しています。
一方、円も小幅まちまち。ドル/円は米株の下げ渋りなどを背景に底堅い動きが展開されていますが、クロス円はポンド/円が小幅に下落して157円を割りこんでの推移となるなど、全体的に小動きとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 目先底堅い動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限からの持ち直し基調となっていたものの、中心線で抑えられてじり安基調が展開されました。しかし、目先はバンドの中心線を抜けての上昇となっており、このままバンドの上限まで上昇するかどうかに注目が集まります。中心線を抜けたことで買い意欲が強まっており、上限まで上昇といった動きとなる可能性はありそうです。
現状バンドの上限が下落、下限が上昇といった動きとなっています。バンド幅が縮小傾向となっており、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。目先はまだバンドの中心線が意識されており、大きな動きにはなりにくいところですが、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。特に目先は上昇基調であり、バンドの上限まで上昇する可能性も高まってきているだけに、バンドの上限での動きに注意が必要です。