EA-BANK モーニングレポート
米小売売上高の結果を好感、米株大幅続伸(10.15 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅上昇。米小売売上高が市場予想を上回ったことでリスク志向の動きが強まる展開となりました。一方、ミシガン大学消費者信頼感指数は市場予想を下回り、警戒感が意識される場面もありましたが、マイナス予想となっていた小売売上高が好感され下値が支えられました。ダウは一時400ドル超の上昇をみせ、引けでも380ドル高水準となるなど、買い意欲の維持が示されました。
一方、米国債市場では利回りが大きく上昇。米株の大幅上昇などを眺めてリスク志向の動きが意識され、債券に対する売り圧力が強まる流れとなりました。2年債などの短期債利回りも大きく上昇するなど、全体的に上値を拡大しており、10年債利回りは1.57%を回復しての引けとなりました。
為替相場 – 米株続伸で、円独歩安継続
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。米国債利回りの大幅上昇などを背景に、ドルに対する買いも意識されましたが、タカ派的な金融政策が意識されていることを背景に、ポンドに対する買い意欲が強まっており、ドルの上値を抑える流れとなっています。対ユーロでは小動きとなっており、ユーロ/ドルは1.16ドルを挟んでの動きとなりました。また、ポンド/円は一時1.37ドル台後半まで上昇する展開となりました。
一方、円は軟調地合い継続。リスク志向の動きが意識される中で円売り圧力が強まり、ドル/円が114円台に突入し、一時114円台半ばまで上昇するなど上値を拡大しています。こうした動きを受けてクロス円も大きく上昇しており、特にポンド/円は157円台での推移となりました。円は主要通貨に対して独歩安となっており、円売りの流れが一層強まる状況となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 方向感の見えにくい流れ
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから一気に中心線を抜けて下落してバンドの下限を目指す形となりました。しかし、下限には届かずに持ち直し、そこからは中心線を挟んでの小動きとなっています。やや上値の重さが意識されているように見えるところではありますが、基本的には狭いレンジでの動きで方向感の見えにくい流れです。
現状バンドの上下限中心がじり安から横ばいといった動きとなっています。バンド幅は比較的狭い状況となっており、市場にはエネルギーが蓄積されている状況といえます。ただ、目先はバンドの中心線が意識されており、まだ大きな動きにはなりにくいところです。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要ですが、しばらくの間は様子見となる可能性が高いでしょう。