EA-BANK モーニングレポート
調整の買いが加速し、米株大幅上昇(10.14 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅に上昇。新規失業保険申請件数が市場予想よりも良かったことを背景に、買い優勢の動きが強まりました。最近の下落に対する調整の動きが意識され、買い戻しの動きも意識されました。ダウは530ドル高水準での引けとなるなど日中高値圏での引けとなりました。S&P500指数も1.7%高で7か月ぶりの大幅上昇となっています。
一方、米国債市場はまちまちの推移。2年債利回りなどが上昇基調を維持し、10年債利回りなどの長期債利回りが下落基調を継続する展開となっています。株高を受けて下値が支えられる場面もありましたが、生産者物価指数が市場予想を下回ったことやこれまでの上昇に対する調整の動きが意識されたことで上値を抑えられました。10年債利回りは1.51%台にまで下落し、30年債利回りは2.01%台に沈む展開となっています。
為替相場 – 米株高を背景に、円独歩安
為替相場では、ドルインデックスが下落。米長期債利回りの低下などを受けてドルの上値が抑えられています。ただ、2年債利回りなどの短期債利回りは堅調であり、さらにリスク志向の動きの強まりを背景に円売り圧力が強まり、ドルは対円では買われやすい地合いとなったこともドルの下値を支える展開となっています。
一方、円は軟調地合いを継続。欧米株の大幅上昇などを眺め、リスク志向の動きの強まりを受けた円売りの流れが強まり、ドル/円は103円台中盤から後半での推移、クロス円も軒並み上昇し、ポンド/円は155円台半ばへ、NZドル/円は80円を挟んでの動きが展開されています。円は主要通貨に対して独歩安となって推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 目先はじり安
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入っています。ただ、じり安基調で大きな動きにはなっておらず、バンドの中心線を目指す動きとなっています。バンドの中心線で支えられるかどうかに注目です。前回の下落時にはバンドの中心線に届かず持ち直しており、下値の堅さが意識されています。目先も売りの勢いは弱く、底堅い動きが展開される可能性が高いでしょう。
現状バンドの上限がじり安基調に転じ、下限は上昇基調となっています。バンド幅は縮小傾向にあり、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。直近はバンドの中心線を意識しての動きであり、大きな動きにはなりにくいところですが、バンドの上限付近もしくは下限付近での動きには注意が必要です。