EA-BANK モーニングレポート
経済指標の好調を受け、米株上昇(10.7 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇。朝方から買い優勢の流れとなり、ダウは一時550ドル高水準にまで上昇する展開となっています。その後も堅調地合いは維持されましたが、引けにかけて利食い売りに抑えられて上値を削ったものの、330ドル高水準での引けとなりました。米国の債務上限問題に対する警戒感が後退したことなどが好感される動きであり、さらに米国の新規失業保険申請件数が市場予想よりも良かったことなどが意識されてリスク志向の動きが強まりました。
一方、米国債市場では利回りが上昇。米株の大幅上昇やインフレに対する警戒感などが意識される中で債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。米10年債利回りは一時1.57%を突破し、6月17日以来の水準にまで上昇しています。目先も1.56%台後半での推移となっています。また、30年債利回りは2.12%台での推移となるなど上値を拡大しています。
為替相場 – リスク志向により、円軟調
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。米国債利回りが上昇している一方で、リスク志向の動きが強まり安全資産としてのドルに対する売りの流れが意識される展開となっています。ただ、積極的に売られる展開にはなっておらず、方向感の見えにくい流れとなっています。インフレ圧力の強まりから金融引き締めに動く可能性が高まっていることを受けてポンドに対する買いの流れが強まっており、ポンド/ドルは1.36ドルを回復しての推移となっています。
一方、円は軟調地合い。米株高を背景にリスク志向の動きが意識されており、円売り圧力が強まる展開となっています。ここまでの上昇に対する調整の動きもあって一方的な動きにはなっていないものの、しっかりとした動きが展開されています。特にポンド/円は152円を挟んでの動き、ユーロ/円も129円を挟んでの動きが展開されています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 底堅い動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入っています。目先は横ばいからじり安基調となっており、下値の堅さが意識されています。このまま再度バンドの上限を目指す動きとなる可能性もあり、上値を拡大する可能性が高い展開となっています。
現状バンドの上下限中心線は上昇基調となっており、トレンドそのものが上向きです。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいものの、調整の動きが一服したら再度上昇となってバンドの上限を意識しての動きとなる可能性が高そうです。