EA-BANK モーニングレポート
米株がプラス圏に浮上しての引け(10.6 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がプラス圏で引け。朝方は米債務上限問題やインフレ高進に対する警戒感が強まり、ダウが一時450ドル安水準にまで下落しました。しかし、マコネル上院院内総務が打開策を提案といった報道が流れたことで警戒感が和らぎ、プラス圏に浮上しました。ダウは引けにかけて堅調地合いを維持して結局100ドル超の上昇となって引けました。
一方、米国債市場では利回りがまちまちでの推移。朝方はインフレ懸念から債券に対する売りの流れが強まり、利回りは1.57%台まで上昇する展開となりました。しかし、原油価格の下落などを眺めて調整の動きが強まり、結局前営業日終値を意識した動きとなっています。米10年債利回りは変わらず水準で、30年債利回りは小幅に下落し2.08%台での推移となっています。ただ、2年債利回りなどの短期債利回りは上昇しての推移となっています。
為替相場 – ドル堅調、円軟調
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りの上昇などを受けて朝方は上げ幅を拡大する展開となりました。しかし、買い一巡後は米国債利回りの上値が抑えられたことや、リスク回避的な動きが一服したことで安全資産としてのドル買いが巻き戻される展開となり、上げ幅を縮小する流れとなっています。ポンド/ドルは1.36ドルを割り込んでの推移ですが、目先は持ち直し基調を強めています。
一方、円は軟調地合い。朝方の米株の大幅安の流れを受けて円に対する買いの動きが強まっています。ただ、米株の持ち直し基調などを眺めて円買いの流れも調整の動きが入る展開となりました。ただ、ドル高を背景にクロス円は全体的に軟調で、ユーロ/円は129円を割りこんでの推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値抑えられる
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きから持ち直し、バンドの中心線を抜けて上昇する展開となっています。ただ、バンドの上限までは届かずに下落し、目先はバンドの中心線を意識しての動きとなっています。ここで支えられて再度バンドの上限を目指すのか、中心線を下抜けてバンドの下限を目指すのかに注目です。流れとしては底堅い動きが意識されやすいのではないかとみています。
現状バンドの上下限中心線は横ばいとなっています。バンド幅は比較的狭い状況であり、市場にはエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きくなる可能性はありますが、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、方向感は見えにくいところです。様子見ムードが強まりやすいところであり、方向感を探るといったところでしょう。