EA-BANK モーニングレポート
好調な経済指標を背景に、米株上伸(10.5 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅上昇。米非製造業景況指数が市場予想よりも良かったことや原油価格の上昇を受けて関連銘柄に買いの動きが意識されたことなどを受けて上値を拡大する展開となりました。ダウは一時480ドル高水準となり、その後も堅調な動きとなって結局310ドル高水準での引けとなっています。NASDAQなどにも買い戻しの動きが入り上値を拡大しました。
一方、米国債市場では長期債利回りを中心に大きく上昇。株価の大幅上昇やインフレに対する警戒感などが意識される中で債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。米10年債利回りは1.5%を回復して1.53%台での推移となっており、30年債利回りは2.10%台での動きとなっています。
為替相場 – 原油価格の上昇等を背景に、円独歩安
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りの上昇などを背景にドルに対する買い意欲が意識される流れとなっています。ユーロ/ドルは1.16ドルを割り込んでの推移となっています。ただ、ポンド/ドルなどは底堅い動きが意識されてプラス圏での推移となっており、全体的にはまちまちで方向感の見えにくい状況です。
一方、円は軟調地合い。リスク志向の動きが強まる中で円売りの流れが強まっています。ドル/円は111円台半ばまで上値を拡大しており、クロス円もつれ高となっています。ポンドや豪ドルなどに対する買いの流れが強まっており、円は主要通貨に対して独歩安といった動きとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 小幅持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入ったものの、+1σを意識した水準で支えられて持ち直す動きとなっています。バンドの上限までは届いていないものの、底堅い動きが維持されており、じり高基調が維持される局面といえます。
バンドの上下限中心線が上昇しての動きで、底堅い動きが意識されていましたが、目先はバンドの上限が横ばいでの動きへと転じており、やや上値を抑えられやすい流れとなっています。ただ、トレンドそのものはまだ上向きであり、バンドの上限まで上昇する可能性は高そうです。