EA-BANK モーニングレポート
米株はダウが売り圧力強める(9.30 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大きく下落。ダウは朝方は上昇したものの、新規失業保険申請件数が市場予想よりも悪かったことや米国の債務不履行懸念などを背景に売りの流れが強まる展開となっています。米下院が暫定予算案を可決したことで政府機関の閉鎖回避となったものの、引けにかけて下げ幅を拡大する流れとなっています。リスク回避的な動きが強まり、先行きに対する警戒感が強まる展開と言え、ダウは540ドル安水準に沈みました。
一方、米国債市場では利回りの上値が抑えらえれる展開。大きな動きではないものの、株価の軟調地合いを眺めて債券に対する買い戻しの動きが強まっています。米国の金融政策に関しては早期のテーパリングは市場にだいぶ織り込まれていることもあり、ここまでの利回り上昇に対する調整の動きが意識されています。
為替相場 – 円買い優勢、円売り一巡か
為替相場では、ドルインデックスが軟調地合い。NY時間朝方に持ち直す場面もありましたが、米国債利回りの上値の重い展開などを眺めて調整の動きが意識されて上値を抑えられています。直近で対円、対ポンドなどに対して買われていたことなどが意識されて調整の動きが強まる一方、対ユーロでは上値の重い展開が継続しています。全体的にはまだ大きな動きにはなっていない局面ということができそうです。
一方、円は買われやすい地合い。ドル/円は欧州時間帯に112円台を回復しましたが、買い一巡後は売り圧力が強まり、目先は111円台前半へと下げ幅を拡大しています。ドル/円の下落を眺めてクロス円も全体的に売り圧力を強める格好となっています。ユーロ/円は129円を割りこむ動きとなり、ポンド/円も150円を割りこんでいます。全体的には円高基調ですが、豪ドル/円などは小幅ながらプラス圏での推移となり下げ渋っています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 下値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限意識しての動きから下落してバンドの中心線を突破、そのままバンドの下限まで下落してバンドブレイクからバンドウォークといった動きになっています。バンド幅の拡大を伴いながらの動きであり下値を拡大しています。一時持ち直す動きを見せましたが、バンドの中心線に届かずに再度下落に転じて下値を拡大する動きとなっています。
現状、バンドの上下限中心線が下落基調です。トレンドそのものが下向きであり、再度バンドの下限まで下落する可能性が高まっています。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくい形であり、バンドの下限では押し目買いに支えられる可能性が高いでしょう。