EA-BANK モーニングレポート
米株はダウが買い戻し基調(9.29 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引け。ダウが堅調地合いとなる一方、NASDAQは下落しての引けとなりました。買い戻しの動きが意識される中で、ダウは朝方から上昇しての動きとなっています。一時280ドル高水準まで上昇しましたが、デルタ変異株の感染に対する警戒感や、年内テーパリングに対する見方が強まっていることなどを背景に、引けにかけて上値を削る展開となりました。ダウは結局90ドル高水準での引けとなっています。また、NASDAQはここ最近の米国債利回りの上昇などを嫌気した売りの流れが継続し、マイナス圏での引けとなりました。
一方、米国債市場では利回りが小幅まちまちでの推移。全体的に様子見ムードが強まり方向感の見えにくい展開となっています。ここまでの利回り上昇に対する調整の動きが意識される一方で、テーパリングに対する思惑やダウの堅調地合いなどが下値を支える展開となっています。10年債利回りは一時1.50%を割り込む時間もありましたが、現状は1.53%を意識しての動きとなるなど、大きな動きにはなっていません。
為替相場 – リスク回避的な動きによりドル、円上昇
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りが1.50%台での推移となっていることなどを受けたドル買いの流れが強まる展開で、ドルインデックスが94を回復しての動きとなっています。約1年ぶりの水準まで上値を拡大する展開となりました。ドルは主要通貨に対して買われており、ユーロ/ドルは1.16ドル割れ、ポンド/ドルは1.35ドルを大きく割りんでの動きが展開されています。
一方、円は全体的に堅調地合い。ドルインデックスの大幅上昇を受け、ドル/円が一時112円台を突破するなど円売り圧力が強まっていますが、クロス円は全体的に売り優勢の流れとなっており、下値を拡大しています。ダウは上昇しているものの、ユーロやポンドに対する売りの流れが強まっており、リスク回避的な動きが意識されています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 目先は上昇一服から小動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をバンドブレイクしてバンドウォークとなる展開となっていましたが、目先はそこから調整の動きが入っています。ただ、下値の堅い局面であり、ほぼ横ばいでの動きとなっています。買い意欲が根強い状況であり、このまま下げ渋った場合はバンドの上限まで上昇する可能性が高まるでしょう。その際は大陽線となることも多いので、注意が必要です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇基調です。上限の上昇の勢いが落ちていますが、トレンドそのものは上向きです。下値の堅さが意識されるところであり、一時的に調整の動きが入っても押し目買いに支えられやすい状況です。買い戻しの動きが強まればバンドの上限まで上昇といった動きになるでしょう。