EA-BANK モーニングレポート
米株はダウが大幅下落(9.29 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅下落。米国の債務不履行に対する警戒感が強まり、さらに消費者信頼感指数が市場予想を下回ったことなどを受けてリスク回避的な動きが意識されています。ダウは一時600ドル超の下落となり、終値も560ドル安水準となるなど下値を拡大しての動きとなっています。
一方、米国債市場では利回りが上昇。米7年債入札の不調などを背景に債券に対する売りの流れが強まる展開となっています。利回りはダウが大幅下落となっていることやここまでの上昇を受け、積極的に上値を追う動きにはなっていないものの、底堅い動きから10年債利回りが1.5%を突破し、目先は1.54%前後を推移しています。
為替相場 – 米国債利回り上昇を背景にドル堅調
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買い意欲が強まり上値を拡大する展開となっています。ドルは主要通貨に対して堅調な動きを見せており、ユーロ/ドルやポンド/ドルなどは下値を拡大する流れとなっています。
一方、円はまちまち。ドル/円は株安を背景としたリスク回避的な動きが見られていますが、米国債利回りの上昇などを受けたドルインデックスの上昇などを背景に大きく上昇する展開となっており、クロス円の下値を支える展開となっています。ただし、ポンド/円などは売りの流れが強まり下値を拡大する動きとなっており、151円を割りこんでの動きが展開されています。また、ドル/円は111円台半ばを推移するなど上値を拡大する動きとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから下落して一時バンドの中心線を割り込む動きとなりましたが、そこから再度持ち直してバンドの上限まで上昇しての動きとなっています。ただ、バンドの上限では抑えられており、目先はバンドの中心線を意識しての動きとなっています。ここで支えられるかどうかに注目が集まるところです。
現状、バンドの上限が横ばい、下限がじり高となっています。バンド幅は緩やかに縮小していますが、徐々に下限も横ばいとなっていく可能性が高いのではないかとみています。そうなればレンジ圏での動きが意識されやすくなり、方向感の見えにくい展開となっていくのではないかとみています。現在バンドの中心線を意識しての動きとなっていることから、しばらくは様子見ムードとなるのではないでしょうか。