EA-BANK モーニングレポート
ダウはプラス圏で引け(9.27 NY時間)
昨日のNY市場では、米株はまちまちでの引け。ダウが買い戻しの動きを強めて上昇するも、NASDAQが下落しての引けとなるなど、やや方向感の見えにくい流れとなりました。朝方はダウが250ドル超の上昇となるなど、米耐久財受注速報値が市場予想を上回ったことなどを背景にリスク志向の動きが強まりました。しかし、ウィリアムズNY連銀総裁やブレイナードFRB理事のテーパリングに関する発言やカプラン・ダラス連銀総裁やローゼングレン・ボストン連銀総裁の退任発表などを受けて上値を削りました。結局、ダウは70ドル高水準で引けています。
一方、米国債市場では利回りが上昇。米2年債・5年債入札の不調などを背景に債券に対する売りの流れが強まる展開となっています。ダウがプラス圏での推移となったことも債券に対する売りを誘発させました。米10年債利回りは1.48%台まで上値を拡大し、30年債利回りは1.99%台での推移となっています。
為替相場 – 主要通貨に対して円売り強まる
為替相場では、ドルインデックスが上昇。大きな動きではないないものの、米国債利回りの上昇などを背景にドルに対する買い意欲が意識される状況となっています。ただ、全体的にはまちまちでの推移であり対ポンドなどではドル売りの流れが強まり、1.17ドルを割り込んでの推移となっています。
一方、円は軟調地合い。ドル/円が111円台を回復する中、クロス円も上昇基調を強めており、主要通貨に対して円売りの流れが強まっています。ダウが堅調地合いとなったことなどを背景にリスク志向の動きが意識され、円売り優勢といった展開となっています。ポンド/円などは152円台を回復する動きが展開されています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 目先小動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから横ばいでの動きとなっています。一時売りの流れが強まったものの、中心線で支えられて持ち直し、買い一巡後は再度横ばいとなり、+1σを意識しての動きとなっています。底堅い動きではあるものの大きな動きはなく、様子見ムードが強まっています。
現状、バンドの上下限中心線はほぼ横ばいといった展開となっています。レンジ圏での動きが意識されやすい形といえそうです。ただ、バンド幅が狭い状況であり、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要な局面です。