EA-BANK モーニングレポート
米株大幅続伸(9.24 NY時間)
先週末のNY市場では、米株がまちまち。ダウが小幅上昇となる一方、NASDAQが小幅に下落する流れとなっています。直近の大幅上昇等に対する調整の動きが意識されて朝方は110ドル安水準まで下落しましたが、積極的に売る流れにはならずに持ち直しました。ただ、買い進む展開にもならず、結局30ドル高水準にとどまっています。
一方、米国債市場では利回りが上昇。米国の早期引き締めに対する警戒感が強まり、債券に対する売り圧力が強まっています。ダウの底堅い動きも意識されており、債券利回りは上値を拡大しています。米10年債利回りは1.45%台を回復し、30年債利回りも1.98%台まで上値を拡大して引けました。
為替相場 – 様子見ムードの中、ドル買い優勢
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国の金融政策のタカ派的な思惑から債券利回りが上昇し、それにつれる形となってドルに対する買い意欲が強まる展開となっています。ポンド/ドルは1.37ドルを割り込んでの推移となるなど、市場全体にドル買いの流れが意識される展開となっています。
一方、円は売り優勢。ドルの堅調地合いを眺めてドル/円が上昇して110円台後半へと浮上し、クロス円も全体的に買い進まれる展開となっています。オセアニア通貨では円売り優勢は限定的となり、豪ドル/円およびNZドル/円の上値が抑えられました。全体的にはリスク志向の動きから円安といった流れとなりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 底堅い動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから横ばいでの動きとなっています。堅調地合いが維持されたものの大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが継続されました。朝方の下落でバンドの中心線を抜ける動きとなっていますが、大きな動きではないためバンドの上限と下限で挟まれたレンジを動くのではないかと思われます。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇といった形でバンド幅が縮小しています。かなりバンド幅は狭まっており、市場にはエネルギーが蓄積されてきている状況です。目先はバンドの中心線を意識しての動きとなっているため方向感が見えにくく、大きな動きにはなりにくいところですが、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要な状況ということができるでしょう。