EA-BANK モーニングレポート
米株大幅続伸(9.23 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅続伸。中国の恒大集団に対する懸念が和らいだことや、米国の景気先行指数が予想以上に伸びが拡大したことなどを好感した買い戻しの動きが強まり、ダウが510ドル高水準で引けています。一時620ドル高水準となるなど買い意欲は強まっており、上値を拡大しています。NASDAQやS&P500なども買い意欲が強まっており、リスク志向の動きが意識される流れとなりました。
一方、米国債市場でも利回りが大幅上昇。米国株式市場の大幅上昇などが意識され、債券に対する売りの流れが強まっています。さらにFOMC後のパウエルFRB議長の発言なども意識されており、テーパリング開始に対する思惑から債券売りが意識されることとなりました。米10年債利回りは10bp超の上昇となり、1.42%台まで上値を拡大しています。30年債利回りも1.94%台での推移となるなど、長期債利回りを中心に上昇基調を強めています。
為替相場 – リスク志向の高まりで、円独歩安
為替相場では、ドルインデックスが下落。米国債利回りは大幅上昇となりましたが、リスク志向の動きが強まったことで安全資産としてのドルに対する売りの流れが意識される展開となっています。ポンド/ドルは1.37ドルを回復しての推移となっており、特にドル売りの流れが強まる展開となっています。
一方、円も売り優勢の流れ。リスク志向の動きが強まっていることを背景に、売りの流れが継続する展開となっています。ドルインデックスは下落していますが、ドル/円は110円台を回復するなど円安基調であり、クロス円は上げ幅を拡大しています。円は主要通貨に対して独歩安となっており、ユーロ/円は129円台に、ポンド/円は151円台に、豪ドル/円は80円台にそれぞれ上昇しています。ただ、トルコリラ/円は予想外の利下げを受けて上値を抑えられています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と+1σで挟まらたレンジを動いており、目先はバンドの上限を目指して上値を拡大する展開となっています。大きな動きではないものの底堅い動きから高値を更新する動きであり、再度バンドの上限まで上昇する可能性は高そうです。
現状、バンドの上下限中心線は上昇基調となっており、トレンドそのものが上向きです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、バンドの上限まで上昇した場合は一時的に調整の動きが意識されそうです。下値は堅いため、一時的に調整の動きが入っても押し目買いに支えられやすいでしょう。