EA-BANK モーニングレポート
米株はまちまちでの引け(9.21 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまち。前営業日の大幅安に対する買い戻しの動きが意識され、ダウは一時340ドル高水準まで上昇しました。しかし、買い一巡後はFOMCを控えて警戒感が強まり、上値を削る動きとなりました。引けにかけても売りの流れが継続し、結局50ドル安水準での引けとなっています。テーパリングの発表は11月に先送りされるのではないかといった見方が市場では広がっているものの、警戒感のくすぶる状況となっています。さらに中国の恒大集団のデフォルトに対する懸念は根強く上値は抑えられました。ただ、NASDAQなどは買い戻しの動きに下値を支えられてプラス圏での引けとなっています。
一方、米国債市場でも利回りがまちまち。10年債利回りなどは底堅い動きとなっていますが、2年債利回りなどは小幅に低下しての推移です。全体的には大きな動きとはなっておらず、FOMCを控えて様子見ムードとなっています。米20年債入札はやや不調となったものの、そこまで大きな動きにはなっていません。米10年債利回りは1.32%台での推移、30年債利回りは1.85%での推移となっています。
為替相場 – リスク回避的な動きが一服、ドル上値重い
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。米国債利回りが長期債を中心に上昇しているものの、リスク回避的な動きが一服したことでドルに対する買いの動きが若干巻き戻される展開となっています。ただ、大きな動きにはなっておらず、方向感の見えにくい展開となっています。
一方、円は買い優勢。米株が上値の重い展開となる中、円に対する買い意欲が維持される展開となっています。円は対ドルで買いの流れが強まり、クロス円においても全般的に円買い優勢の流れとなっています。ドル/円は109円台前半まで売りの流れが強まり、警戒感が強まる状況となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 軟調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きから一時調整の動きが入ったものの、戻りは弱くバンドの中心線に届かずに再度下落する展開となっています。このまま再度バンドの下限まで下落するかどうかに注目です。上値の重さが意識されているだけに、下限まで下落してもおかしくないところです。
現状バンドの上限は下落しているものの、下限は横ばいでの動きへと転じています。バンド幅は縮小傾向となっており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されてきています。ただ、まだバンド幅は比較的広い状況にあり、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところでしょう。レンジ圏での動きが意識されるところではありますが、目先はバンドの下限と中心線で挟まれたレンジを動く可能性が高いでしょう。