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- 9.21
FX × EA ・ モーニングレポート
リスク回避的な動きにより、米株急落(9.20 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅下落。中国の恒大集団のデフォルトに対する警戒感が世界的に意識されたことでリスク回避的な動きが強まり、下値を拡大しています。ダウは一時970ドル安水準にまで下落しており、そこからは持ち直したものの、610ドル安水準での引けとなっています。NASDAQやS&P500なども大幅下落となっており、市場に警戒感が強まる展開となりました。
一方、米国債市場では利回りが大幅下落。米株の下落基調が強まったことを眺め、安全資産である債券に対する買い意欲が強まる展開となっています。今週FOMCを控えて金融政策に対する思惑も意識されましたが、株価の大幅下落に上値を抑えられました。10年債利回りは1.31%台に、30年債利回りは1.85%台にそれぞれ下落しています。
為替相場 – 米株急落により円独歩高
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。米国債利回りの低下が意識されて上値は抑えられていますが、ポンドなどに対する売り圧力が強まったことでドルの下値が支えられる展開となっています。安全資産としてのドル買いの流れも散見されており、小動きながらも堅調地合いが維持されました。
一方、円は全体的に買い優勢。急激に強まったリスク回避的な動きを背景に円に対する買い意欲が強まり、ドル/円、クロス円ともに上値の重い展開となっています。主要通貨に対して独歩高基調であり、ポンド/円は150円を大きく割り込むなど下値を拡大しての動きとなり、ドル/円も109.40円前後の水準まで下落しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 下値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きで、下値を拡大する展開となっています。一時調整の動きが入りましたが、バンドの中心線で抑えられて再度下落に転じ、そのまま日中安値を更新して下値を拡大する動きとなっています。目先はバンドの下限から小幅に持ち直しており、バンドの中心線を目指す動きとなっています。中心線では再度抑えられたため、以降、中心線をブレイクできるかで流れが変わってくる展開となっています。
現状バンドの上下限中心線は下落しての動きです。トレンドそのものが下向きであり、目先一時的に押し戻していますが、上値の重さが意識されるでしょう。バンドの中心線で抑えられて再度バンドの下限まで下落といった動きになってもおかしくはありません。一方、バンドの下限の下落の勢いも落ちており、これが横ばいから上昇といった動きになれば、売りの勢いも減退するため、下限の方向感にも注意したいところです。