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- 9.16
FX × EA ・ モーニングレポート
原油上昇を背景に株高(9.15 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇。インフレに対する警戒感が和らいだことや、原油価格の上昇などを背景にエネルギー関連銘柄に対する買いの動きが強まり、上値を拡大する展開となっています。買い戻しの動きを背景に、ダウは一時300ドル超の上昇となり、そこからは抑えられたものの230ドル高水準での引けとなりました。
一方、米国債市場では利回りが上昇。インフレに対する警戒感は和らいだものの、年内のテーパリング開始に対する思惑は根強く、さらに株価の上昇などを背景に債券に対する売りの流れが意識される展開となっています。米10年債利回りは1.30%を回復しての推移となるなど、利回りは底堅い動きが展開されています。
為替相場 – 地政学的リスクが高まり、円買い優勢
為替相場では、ドルインデックスが軟調。米国債利回りは上昇しているものの、円やユーロなどに対する買いの流れが意識される中でドルの上値が抑えられる展開となっています。インフレに対する警戒感が和らいだことでドルの先行きに対する買いの流れが巻き戻される展開となっています。ただ、大きな動きにはなっておらず、方向感の見えにくい状況となっています。
一方、円は買い優勢。ドル/円の軟調地合いが意識されてクロス円も上値の重い展開となっています。さらに北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことで、東アジアでの地政学的リスクが高まり、円に対する買いの動きが強まる展開となっています。ドル/円は109円台前半から中盤での推移となっています。ただ、米株が上昇基調を強めたことで、リスク志向の動きから円に対する買いの流れは限定的なものとなりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 目先はやや上値重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直しての動きで、一時中心線で抑えられる場面がありましたが、下限まで下落せずに持ち直し、バンドの中心線を抜ける動きとなっています。ただ、バンドの上限に届かずに上値の重い展開となっています。目先はバンドの中心線を意識しての動きで、やや方向感の見えにくい流れとなっています。
現状バンドの上下限中心線はほぼ横ばいでの動きとなっています。レンジ圏での動きが意識されやすく、方向感の見えにくい局面と言えそうです。バンド幅もそこまで狭いわけではなく、バンドの中心線を挟んでの動きとなる可能性もあるでしょう。しばらくは様子見ムードが強まるところとなりそうで、バンドの中心線で支えられるかどうかに注目が集まりそうです。