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FX × EA ・ モーニングレポート
米経済の先行き懸念で株安に(9.14 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落。米消費者物価指数が市場予想を下回ったことを受けてインフレ懸念が後退し、米国の金融政策の先行きにハト派的な思惑が意識され、朝方はダウが120ドル高水準まで上昇する展開となりました。しかし、買い一巡後は足元の米経済に対する警戒感が強まり、売りの流れが強まりました。日中も上値の重い展開となり、結局ダウは290ドル安水準での引けとなりました。また、NASDAQなども下落しての引けとなっています。
一方、米国債市場では利回りが大きく下落。インフレに対する警戒感が和らいだことで米国の金融政策がハト派的なものとなるのではないかとの思惑から債券に対する買いの流れが強まり、利回りは大幅低下となっています。米10年債利回りは0.05%超の低下となって1.27%台での推移となっています。30年債利回りも0.05%超の下落であり、1.84%台まで押し込まれています。
為替相場 – リスク回避で円高基調に
為替相場では、ドルインデックスが上値の重い展開。米国債利回りの低下を眺めてドルに対する売りの流れが意識されています。ただ、ユーロなどの上値も重く、全体的には大きな動きにはなっていません。ユーロ/ドルは1.18%台での推移ですが、前営業日比でマイナス圏での推移となるなど、積極的にドルを売る動きにはなっていません。
一方、円は全体的に買い優勢。米株が大きく下落する中でリスク回避的な動きが意識され、円高基調が強まっています。ドル/円は109円台半ばまで下落し、クロス円も売り優勢の流れが強まる流れとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 目先は調整の買い戻し
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識してのバンドウォークが展開されて下値を拡大していましたが、目先は押し戻す動きが展開されています。調整の動きが意識されており、このままバンドの中心線まで押し戻すことができるかに注目が集まります。
現状バンドの上限が下落に転じたことでバンドの上下限中心線が下落する形となっています。トレンドそのものが下向きとなっていますが、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、一時的には調整の動きが入る可能性は高いでしょう。ただ、上値の重さが意識されやすく、戻り売りから再度バンドの下限まで下落といった動きになる可能性は高いでしょう。