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- 9.10
FX×EA/MT4・モーニングレポート
米株買い一巡、下落して引け(9.9 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落。朝方は新規失業保険申請件数が市場予想よりも良かったことなどを受けてダウが160ドル高水準となるなどプラス圏での推移となる場面もありましたが、買い一巡後は米経済の先行きに対する警戒感などが意識されて売りの流れが強まる展開となりました。米30年債入札の好調や原油価格の下落などもリスク回避的な思惑を意識させ、結局ダウは150ドル安水準となって35000ドルを割り込んでの引けとなっています。
一方、米国債市場では利回りが下落。ここまでの上昇に対する調整の動きが強まっていることや、米株の軟調、さらに米30年債入札の堅調などを背景とした米国債買いの流れが強まる展開となりました。米10年債利回りは1.30%を割り込んでの推移となっており、30年債利回りは1.90%を割り込んでの動きが展開されています。
為替相場 – リスク回避による円買いか
為替相場では、ドルインデックスが下落。ポンドなどに対する買い意欲が強まったことや、米国債利回りが低下したことなどを背景に、ドルに対する売りの流れが意識されています。ただ、米国の金融政策の先行きに対する思惑などから、積極的にドルを売る動きにはなっておらず、ドルインデックスは92台半ばでの推移となっています。
一方、円は上昇。米株の下落基調が強まった事などと背景にリスク回避的な動きが意識され、円に対する買い意欲が強まる展開となっています。ドル/円は110円を割りこみ下値を拡大する展開となっており、ユーロ/円も130円を割りこむなど、クロス円も軟調地合いとなって推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 売り一巡からの買い戻し
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクしてバンドウォークとなっていましたが、目先はそこから調整の動きが入り、中心線を目指しての動きとなっています。ただ、ここまでの持ち直しの際も中心線まで戻すことができておらず、上値の重さが意識されるところです。再度バンドの下限まで下落する可能性も十分にあるため、警戒感が高まりそうです。
現状バンドの上下限中心線が下落基調となっています。トレンドそのものは下向きであり、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいものの、一時的に買い戻されても上値の重さが意識されやすい形ということができるでしょう。再度バンドの下限まで下落して安値更新といった動きとなってもおかしくなさそうです。