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EA-BANK・モーニングレポート 8.13
米新規失業保険申請件数3週連続で、米株堅調(8.12 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が堅調地合いでの引け。朝方はダウが100ドル超の下落となるなど、利食い売りに上値を抑えられる展開となりましたが、日中は米経済の先行きに対する楽観的な見方から下げ渋る展開となりました。米新規失業保険申請件数が市場予想通りの結果となり、3週連続で減少したことなども好感されています。ただ、生産者物価指数が予想以上に上昇したことでインフレに対する警戒感がくすぶる展開となりました。ダウは引けにかけて持ち直し基調を強め、結局プラス圏での引けとなりました。
一方、米国債市場は利回りが上昇。米生産者物価指数の予想を超える上昇や米30年債入札の不調などが意識され、債券に対する売り圧力が強まりました。10年債利回りは1.36%台を突破しての動きとなり、30年債利回りは2%台を回復しての動きとなっています。
為替相場 – ドルの下値堅い
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。93を挟んでの動きとなるなど、底堅い動きとなっています。米国債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買い意欲が根強い状況です。ただ、大きな動きにはなっておらず、様子見ムードとなっています。ユーロ/ドルは前営業日比ほぼ変わらずの水準で動いており、方向感の見えにくい展開となっています。
一方、円はドルインデックスの上昇を受けてドル/円は底堅い動きとなっていますが、クロス円は全体的に上値を抑えられる展開となっています。特にポンド/円は153円を大きく割り込んでの推移であり、オセアニア通貨に対しても円買いの流れが意識されています。とはいえ、米株がプラス圏に浮上しての引けとなっており、積極的に円買いといった動きにはなっていません。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し基調となり、中心線を挟んでの動きとなっています。一時バンドの上限を目指す動きとなりましたが、上限には届かずに上値を抑えられています。目先もバンドの中心線を意識しての動きであり、狭いレンジでの動きが展開されています。
バンドの上下限中心線はほぼ横ばいでの動きであり、バンド幅も比較的狭い状況が続いています。市場にはエネルギーが蓄積されており、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要ですが、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、方向感の見えにくい流れです。大きな動きにはなりにくいところであり、様子見ムードが強まる局面となっています。