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EA-BANK・モーニングレポート 8.12
米株はダウがさらに上値拡大(8.11 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がまちまちでの引け。ダウに対する買いが意識される一方、NASDAQがマイナス圏での引けとなるなど、前営業日の流れが継続される展開となっています。注目された米CPIは2月来の低い伸びにとどまっており、インフレの高進に対する警戒感が和らいだことでリスク志向の動きが意識される展開となっています。米国の金融政策において、早期の引き締めに対する警戒感が後退する動きとなりました。ダウは220ドル高水準で、史上最高値を更新しています。
一方、米国債市場は利回りが下落。ダウの大幅上昇などを眺めて債券売りが強まる場面もありましたが、金融政策の先行きに対する思惑から債券が買い戻されています。米10年債入札が堅調だったことも債券に対する買い安心感を強める結果となり、米10年債利回りは1.32%台に低下しています。
為替相場 – ドルの上値抑えられる
為替相場では、ドルインデックスが下落。米国債利回りの低下などが意識され、ドルの上値が抑えられています。ドルインデックスは93を割り込んでの推移となっており、直近のドル買いの流れが巻き戻されています。一時1.17ドル割れ寸前まで押し込まれていたユーロ/ドルは1.1740ドル前後の水準まで持ち直すなど、米CPI発表後はドル安の動きが強まりました。
一方、円は小幅まちまち。ドル売り圧力が強まったことでドル/円はやや上値の重い展開となっています。クロス円もドル/円の軟調地合いに上値を抑えられていますが、ダウが大きく上昇する中で全体的に底堅い動きが展開されています。大きな方向感は見えにくい状況で、様子見ムードが強まっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 軟調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線と下限で挟まれたレンジを動いており、上値の重さが意識される状況となっています。目先はバンドの下限から持ち直し基調となっていますが、中心線には届かずに上値を抑えられる格好となっています。このままバンドの下限まで下落するかどうかに注目が集まりそうです。
バンドの上下限中心線は下落基調となっていましたが、ここにきて下限が横ばいでの動きへと変化してきています。上値の重さは意識されそうですが、徐々に方向感の見えにくいレンジ圏での動きが展開されやすくなっていくのではないでしょうか。バンド幅は縮小傾向ですが、まだバンド幅は広い状況であり、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいのではないかとみています。バンドの下限まで下落する可能性は高そうですが、そこでは支えられる可能性は高そうです。