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EA-BANK・モーニングレポート 8.11
ダウ上昇、史上最高値更新(8.10 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がまちまちでの引け。ただ、ダウが上昇して史上最高値を更新するなど、リスク志向の動きが意識される展開となっています。米国の足元の経済に対する楽観的な見方が強まる中で買い戻しの動きが展開されています。企業決算なども堅調となっており、先行きに対する強気の見方が意識されています。ただ、コロナウィルスのデルタ株に対する警戒感や、早期の金融引き締めに対する警戒感は根強く、積極的に買い進まれるかは不透明な部分も残るでしょう。
一方、米国債市場は利回りが上昇。米国の金融政策に関して、早期の金融引き締めに対する思惑が強まっており、債券に対する売りの流れが意識されています。ここ最近は金融当局関係者の発言でタカ派的なものが増えており、8月の雇用統計次第ではテーパリングの終了が現実的なものとなる可能性も指摘されており、10年債利回りは1.34%台まで上昇しての推移となりました。
為替相場 – ドルが堅調地合い
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りの堅調地合いなどを背景に、ドル買い圧力が強まっています。ドルインデックスは93を回復しての動きとなっていますが、NY時間帯は様子見ムードも強まっており、方向感の見えにくい展開となっています。ドルは対ユーロや対ポンドなどでは上昇したものの、対オセアニア通貨では下落しており、全体的には方向感の見えにくい展開となりました。
一方、円は軟調地合い。そこまで大きな動きではないものの、ダウの上昇を背景にしたリスク志向の動きが意識され、円売り圧力が強まる展開となっています。ドル/円は110円台半ばでの推移となり、クロス円も全般的に上昇しての推移となりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 小動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線とで挟まれたレンジを動いています。底堅い動きではあるものの大きな動きにはなっておらず、方向感の見えにくい展開となっています。バンドの中心線で支えられるかどうかがポイントとなりそうですが、目先はしっかりとした動きであり、押し目買い優勢の流れということができそうです。
現状バンドの上下限中心線はじり高基調となっています。トレンドそのものはやや上向きですが、大きな動きにはなりにくいところです。ただ、バンド幅は狭いので、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。しばらくは狭いレンジでの動きが意識されそうですが、市場にはエネルギーが蓄積されているものと思われるので、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにも注意しながらの対応となりそうです。