- HOME >
- Morning Report >
- 8.9
EA-BANK・モーニングレポート 8.9
ダウとS&P500が史上最高値更新(8.6 NY時間)
先週末のNY市場では、ダウとS&P500が史上最高値更新。米雇用統計が市場予想を上回ったことなどを背景に、リスク志向の動きが強まる展開となっています。ただ、米国債利回りも上昇しており、NASDAQの上値が抑えられる展開となっています。ダウは140ドル高水準となり、35200ドルを突破しての引けとなりました。
一方、米国債市場は利回りが大きく上昇。米雇用統計の好調を背景にダウの上昇基調が強まったことで、リスク志向の動きを受けての債券売りの流れが意識されています。米金融政策において早期のテーパリングに対する思惑が強まったことも債券利回りの上昇圧力を強める結果となっています。米10年債利回りは1.30%を突破しての引けとなっています。
為替相場 – ドルが上値拡大
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買い意欲が強まり上値を拡大しています。ユーロ/ドルは1.18ドルを大きく下回り、1.17ドル台半ばまで下落しています。また、ポンド/ドルも1.39ドルを割り込んでの引けとなるなど、全体的にドルに対する買い意欲が強まり、主要通貨に対して独歩高となっています。
一方、円はまちまちでの引け。米雇用統計を受けて円安基調が強まりましたが、その後はドルストレートでユーロなどが下落する流れを眺めてクロス円に調整の動きが意識されました。ドル/円は110円台を突破して上昇しましたが、ユーロ/円や豪ドル/円は前営業比マイナスでの引けとなりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 買い優勢の流れ
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を意識しての動きから一気に上昇してバンドの上限をブレイクし、そのままバンドウォークとなって上値を拡大する展開となりました。買い一巡後は調整の動きが入り、バンドの中心線を目指しての動きです。ただ、中心線には届かずに目先は持ち直し基調を強めており、再度バンドの上限まで上昇するかどうかに注目です。
現状バンドの上限が下落に転じ、下限は上昇基調を強めています。バンド幅の縮小傾向が強まっており、市場にはエネルギーが蓄積されて来ています。ただ、まだ縮小傾向は継続しており、縮小余地も残されていることから、目先はまだ大きな動きにはなりにくいのではないでしょうか。ただ、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。