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EA-BANK・モーニングレポート 8.5
ADP雇用統計が予想を下回り、米株大幅下落(8.4 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が大きく下落。ADP雇用統計が市場予想を大幅に下回ったことやクラリダFRB副議長の『2023年利上げ開始は新枠組と整合』といったタカ派的な発言を受けて売りの流れが強まる展開となっています。ダウは320ドル安水準となり、35000ドルを割り込んでの引けとなっています。
一方、米国債市場は小幅まちまちでの推移。クラリダFRB副議長の発言を受けて債券に対する売りの流れが意識されましたが、ダウの大幅下落などを背景に、債券に対する買い戻しの動きが強まり、前営業日終値を挟んでの推移が展開されています。米10年債利回りは前日比ほぼ変わらずとなっています。
為替相場 – 米株の大幅下落を背景に、ドル堅調地合い
為替相場では、ドルインデックスが堅調地合い。クラリダFRB副議長の発言などを背景にドルに対する買い戻しの動きが強まり、その後は調整の動きも見られていますが、底堅い動きが維持される展開となっています。ユーロ/ドルは1.19ドル回復目前から急落し手1.1840割れの水準まで下落しており、その他の通貨に対してもドル買いが意識される流れとなりました。
一方、円は軟調地合い。ドル/円が急激に持ち直したことを背景にクロス円も上昇基調を強める展開となっています。ただ、米株が大きく下落する展開となる中でドル/円、クロス円ともに上値を削る展開となっています。ただ、全体的には前日比プラス圏での推移が継続しています。ドル/円は109円割れの水準から109円台半ばまで持ち直しての動きとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 調整の動きも下値堅い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクして下値を拡大する動きから急反発して持ち直し基調となり、一気にバンドの上限まで上昇する展開となっています。しかし、その後はやや上値の重い展開となり、目先はじり安基調となってバンドの中心線を目指しての動きとなっています。
現状バンドの下限が上昇に転じたことでバンドの上下限中心線が上昇する展開となっています。トレンドそのものが上向きであり、目先は調整の動きが入っていますが、押し目買いに下値を支えられる可能性が高そうです。再度バンドの上限まで上昇する展開も十分にありそうです。