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EA-BANK・モーニングレポート 8.4
リスク志向が強まり、米株上昇(8.3 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が上昇して上値を拡大する展開。ダウは270ドル高水準となっており、買い優勢の流れが強まっています。週末に雇用統計が発表となりますが、現状においてはやや楽観ムードとなっており、リスク志向の動きが強まりやすい状況となっています。ただ、雇用の改善傾向がはっきりした場合、金融引き締めに対する思惑が強まりかねない点は注意が必要でしょう。
一方、米国債市場は利回りが小幅に低下。ボウマンFRB理事の『米経済を完全に軌道に戻すために一段の取り組みが必要』などといった発言などもあり、債券に対する買い意欲は依然として根強い状況となっています。雇用に関してはデイリー・サンフランシスコ連銀総裁などが楽観的な見通しを示しているものの、金融政策に関しては軌道を大きく修正するには至らないといった見方が根強い状況となっています。
為替相場 – 円、米株の動きに左右され一進一退
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。朝方はドルに対する売りが意識されましたが、米製造業受注などの経済指標が市場予想を上回ったことなどを背景に、ドルに対する買い戻しの動きが意識される流れとなっています。ただ、米国債利回りの上値の重い展開を眺めて上値も重く、前営業日終値を挟んでの動きが展開されています。
一方、円はまちまちでの推移。ドル/円、ユーロ/円が軟調地合いとなる一方で豪ドル/円などは持ち直し基調となっています。ドル/円は一時109円を割りこむ動きとなりましたが、そこからは持ち直しています。全体的に米株が朝方軟調地合いとなったことで円高が進行したものの、その後は米株の戻りを眺めて円売り圧力が強まるといった展開となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値の重い展開
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクして下落する動きとなっていましたが、そこから持ち直してバンドの中心線を突破する動きとなりました。しかし、バンドの上限には届かずに下落し、目先はバンドの中心線を挟んでの動きとなっています。比較的狭いレンジとなっており、方向感の見えにくい流れとなっています。
現状バンドの上限は下落基調、下限は横ばいでの動きとなっています。バンド幅は緩やかに縮小している状況ですが、まだ縮小する余地が大きく、しばらくはバンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいでしょう。目先はバンドの中心線を挟んでの動きとなっていることから、この動きが継続する可能性が高そうです。