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EA-BANK・モーニングレポート 8.3
米株は買いの流れ継続(8.2 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が上昇しての引け。米経済指標はISM製造業景況指数などが市場予想を下回ったことなどを受けて警戒感が意識されましたが、米国の金融政策の先行きに対する思惑から、株式市場には買いの流れが継続する展開となっています。ただ、ウォーラーFRB理事が9月までにテーパリングを発表する準備が整う可能性などといった発言をしており、さらにコロナウィルスのデルタ株に対する警戒感の高まりなどから上値を抑えられる場面もありました。ダウは100ドル弱の上昇となり、NASDAQなども小幅に上昇しての引けとなっています。
一方、米国債市場は利回りが大きく低下。朝方は米10年債利回りが1.15%を割り込むなど、金融政策に対する思惑から債券に対する買い意欲が強まる展開となりました。その後は持ち直しの動きやウォーラーFRB理事の発言などを受けて債券に対する売りも見られましたが、それでも1.17%台での推移であり、利回りの上値は抑えられる展開となっています。
為替相場 – 米指標や発言を受け、ドル上値重い
為替相場では、ドルインデックスが下落。米経済指標が市場予想に届かなかったことでドルに対する売り圧力が強まる展開となっています。ただ、売り一巡後は買い戻しの動きが意識され、さらにウォーラーFRB理事の発言などを受けてドル買い戻しの動きが強まる展開となって下値を埋める流れとなっています。
一方、円は概ね堅調な動き。ダウは上昇しての推移となっていますが、米国債利回りが大きく低下していることなどを受けてドルの上値が抑えられており、ドル/円が軟調地合いとなったことでクロス円の上値も抑えられる展開となっています。ユーロ/円は130円を割りこむ水準となっており、ポンド/円も152円を割りこんでの推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 目先持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクしてのバンドウォークとなっていましたが、ここにきて調整の持ち直しからバンドの中心線まで押し戻しています。ただ、中心線では抑えられており、ここから再度バンドの下限まで下落するかどうかに注目です。
現状バンドの上限は下落基調を強めているものの、下限はじり高基調へと転じています。バンド幅の縮小傾向が意識されており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されていく方向となっています。ただ、現状ではまだバンド幅は広い状態であり、バンドブレイクからバンドウォークといった動きになるかどうかは不透明です。目先はバンドの中心線で抑えられていることから、バンドの下限まで下落といった動きになる可能性も高いでしょう。