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EA-BANK・モーニングレポート 8.2
アマゾンの決算を嫌気、調整売り優勢(7.30 NY時間)
先週末のNY市場は、米株が下落しての引け。アマゾンの決算が市場予想に届かなかったことなどを背景にハイテク株を中心に売り圧力が強まる展開となりました。ダウも調整売りの流れが強まり下落しました。ダウは140ドル安水準となり、35000ドルを割り込んでの引けとなりました。
一方、米国債市場は利回りが低下。米株の軟調地合いや米国の金融政策の先行きに対する思惑などが意識され、債券に対する買い意欲が強まる展開となりました。米10年債利回りは1.23%台を割り込む水準にまで下落し、30年債利回りは1.90%台を割り込む動きとなっています。
為替相場 – 指標まちまちで、対円は様子見ムード
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りは低下したものの、ミシガン大学消費者信頼感指数の確報値が予想外に上方修正されたことやインフラ案の法制化に向けて前進したことなどを背景に、ドルに対する買い意欲が強まる展開となっています。インデックスは93を回復しての動きとなりました。
一方、円はまちまちでの推移。ドルインデックスの上昇を背景にしたドル/円に対する買い戻しの動きが意識される一方、米株の軟調地合いを眺めたリスク回避的な動きの強まりを受けて円に対する買い意欲が強まりました。クロス円はオセアニア通貨などが上値を抑えられる展開となっています。全体的には大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる局面となりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 目先上値の重い展開
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジでの動きから売りの流れが意識され、中心線をして抜ける動きです。このままバンドの下限まで下落するかどうかに注目が集まるところです。上値の重い展開は継続しており、このままバンドの下限まで下落する可能性は高いといえます。
現状バンド幅が縮小傾向となっており、市場にはエネルギーが蓄積されてきている状況です。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。ただ、縮小の勢いは落ちてきており、バンドの上下限中心線が横ばいとなる可能性は高そうです。そうなればレンジ圏での動きが意識されやすくなり、短期的には方向感の見えにくい展開となるのではないでしょうか。