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EA-BANK・モーニングレポート 7.30
早期金融引き締めに対する警戒感が後退し、米株上昇(7.29 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が上昇しての引け。昨日のFOMCで米国の早期金融引き締めに対する警戒感が後退したことなどを背景に、リスク志向の動きが強まる展開となっています。ダウは150ドル高水準で、35000ドルを突破しての引けとなっています。米経済指標はGDPなどが市場予想を下回っていますが、高い水準であることなどが意識される一方で金融政策の先行きに対する思惑を強める要因となっており、ダウの下値を支える展開となっています。
一方、米国債市場は利回りが上昇。米株の上昇や米7年債入札が不調だったことなどを背景に、債券に対する売りの流れが強まる展開となっています。米10年債利回りは1.26%台での推移となり、30年債利回りは1.90%を回復する展開となっています。
為替相場 – ドル軟調、円はまちまち
為替相場では、ドルインデックスが下落。米国債利回りは上昇しているものの、米国の緩和的な金融政策が維持されやすいとの思惑から、ドルに対する売りの流れが強まっています。ドルインデックスは92を割り込んでの推移であり、ユーロ/ドルは1.18ドル台後半での推移で、一時1.19ドル回復目前まで上昇する展開となっています。
一方、円はまちまちでの推移。ドルに対する売り圧力が強まっていることで、ドル/円が109円台半ばまで下値を拡大する展開となっており、クロス円の上値も抑えらえる展開となっています。しかし、米株の上昇などを背景にリスク志向の動きが意識されており、円に対する売りの流れも見られています。クロス円はポンド/円やNZドル/円などが前営業日比プラス圏での推移となっており、ユーロ/円も下げ渋る動きが展開されています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 売り圧力強まる
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きから下落基調が強まり、バンドブレイクからバンドウォークといった動きになっています。一時的に持ち直したものの、上値の重さが意識されて再度下落する展開となっています。バンドの下限には届いていませんが下値を拡大しており、日中安値を更新する動きとなっています。
現状バンドの上下限中心線が下落しての動きとなっています。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいものの、トレンドそのものが下向きであり、売り優勢の流れです。一時的には押し戻してもおかしくはないのですが、戻りの弱さが意識される状況であり、再度バンドの下限まで下落する可能性も十分にあるでしょう。