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EA-BANK・モーニングレポート 7.28
米株は下落も引けにかけて持ち直し(7.27 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が下落しての引け。米経済指標は比較的堅調となったものの、ポジション調整の動きが意識され、朝方から売り優勢の展開となり、ダウは一時260ドル安水準となって35000ドルを割り込みました。しかし、米経済の先行きに対する楽観的な見方は根強く、押し目買いに支えられて引けにかけて下げ幅を縮小する展開となりました。ダウは80ドル安水準まで戻し、35000ドルを回復しての引けとなりました。
一方、米国債市場は2年債利回りなどが上昇する一方、10年債利回りなどは大きく低下する展開。FOMCを控えて様子見ムードが強まる場面もありましたが、株安や早期のテーパリングに対する思惑が後退したことなどを受けて長期債に対する買いの動きが強まる状況となっています。また、米5年債入札が堅調となったことも債券買いを意識させる展開となっています。
為替相場 – ドル軟調、円は堅調地合い
為替相場では、ドルインデックスが続落。米長期債利回りが大きく低下していることなどを背景に、ドルに対する売りの流れが強まる展開となっています。特にドル/円は110円を割りこみ下値を拡大する動きです。ドルは対ユーロや対ポンドでも売られる流れとなっています。
一方、円は堅調地合い。株安を受けてリスク回避的な動きが意識され、円に対する買い意欲が強まる展開となっています。ユーロ/円は130円を割りこむ動きとなっており、ドル/円、クロス円はおおむね下落する展開となるなど円の独歩高基調が意識されました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 下げ幅拡大するも目先は持ち直し
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクして下値を拡大する展開となりましたが、目先はそこから調整の買い戻しが入っています。バンドの中心線まで上昇する可能性は高い状況ではあるものの、上値の重さが意識されやすく、戻り売り優勢の局面となっています。
現状バンドの上下限中心線は下落基調となっており、トレンドそのものは下向きながら、バンドブレイクからバンドウォークと言った動きにはなりにくい状況です。ただ、一時的に買い戻されても上値は重く、再度下値を拡大する可能性は高そうです。