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EA-BANK・モーニングレポート 7.26
米株上値拡大しS&P500が終値ベースの高値更新(7.23 NY時間)
先週末のNY市場は、米株が上昇しての引け。好調な決算発表がリスク志向の動きを強める展開となっています。コロナウィルスのデルタ株に対する警戒感は依然として根強いものの、ワクチン接種の拡大を受けて経済の先行きに対する楽観的な見方が強まる状況となっています。ダウは35000ドルを回復しての引けとなっており、S&P500は終値ベースの史上最高値を更新して引けました。
一方、米国債市場は小幅に低下しての引け。米株の上昇を受けて債券に対する売りが意識される場面もあり、10年債利回りは1.30%を突破して1.31%を挟んでの動きも見られました。しかし、27-28日かけて行われるFOMCを控えていることもあり、様子見ムードが強まる展開から引けにかけて利回りは上値を抑えられました。
為替相場 – 米株の上昇などを背景に、円売り優勢
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇しての引け。米国債利回りの堅調を受けてドルインデックスは一時93を回復する展開となりました。しかし、その後は米国債利回りが上値を抑えられたこともあってドルに対する調整売り圧力が強まりました。ただ、ECBの金融緩和策の長期化観測などもあってドルの下値は支えられました。
一方、円は全体的には軟調地合い。米株の上昇などを背景にリスク志向の動きが強まり、円売りの流れが意識される展開となりました。ドル/円は110円台半ば、ユーロ/円は130円台を回復する動きとなっています。米経済の先行きに対する期待感から円に対する売り圧力が強まりやすい状況となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値の重い展開
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線とで挟まれたレンジを動いていましたが、目先は売りの流れが強まり、中心線を抜けて下落しています。一時バンドの下限をブレイクすする動きとなりましたが、そこからは持ち直しています。ただ、上値の重い展開は継続しており、バンドの-1σ前後を動いています。
現状バンドの上限は横ばい、下限はじり安といった動きとなっています。やや上値の重さが意識されるものの方向感は見えにくい状況となっています。バンド幅は比較的狭いので、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。