- HOME >
- Morning Report >
- 7.23
EA-BANK・モーニングレポート 7.23
経済指標が予想を下回るも、米株堅調(7.22 NY時間)
昨日のNY市場は、米株が小幅に上昇しての引け。日中はシカゴ連銀全米活動指数や新規失業保険申請件数、中古住宅販売件数などが市場予想よりも悪かったことなどを受けて売り圧力が強まり、ダウが120ドル安水準にまで下落しましたが、景気の先行きに対する警戒感は強まらず、押し目がに支えられてプラス圏に持ち直しての引けとなっています。コロナワクチンの接種の拡大などが好感される局面が継続しています。
一方、米国債市場は長期債利回りを中心に大幅下落。米株は持ち直したものの、前営業日の大幅上昇などに対する調整の動きや米経済指標の軟化などを眺めて債券に対する買い戻しの動きが強まる展開となっています。米10年債利回りは1.26%台での推移、30年債利回りは1.90%を割り込む水準での動きとなっています。
為替相場 – 米経済指標の軟化、円を下支え
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。欧州各国の10年債利回りが低下していることや、コロナウィルスのデルタ株の感染拡大などを嫌気してユーロに対する売りの流れが強まっていることなどがドルの下値を支えています。ただ、ポンドに対する買い戻しの動きなども意識されており、ドルインデックスは大きな動きにはなっていません。
一方、円は全体的には堅調な動き。米経済指標の軟化が警戒されて円買い圧力が強まる展開となっています。ただ、米株の持ち直しなどもあり大きな動きにはなっていません。ドル/円は小幅に下落しているものの110円台での推移を継続しており、クロス円もポンド/円などは上昇するなど上げ下げまちまちの展開となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値の重い展開
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限と中心線で挟まれたレンジを動いています。比較的狭いレンジであり、方向感の見えにくい展開となっています。目先は下落基調となっていましたが、バンドの下限に届かずに下げ渋る動きであり、下値の堅い展開ということができそうです。
現状バンドの上下限中心線がじり安基調となっています。トレンドとしては下向きであり、上値の重さが意識されやすいところです。目先バンドの中心線を目指しての動きですが、そこでは抑えられる可能性が高そうです。ただ、大きな動きにはなりにくく、様子見ムードが意識されそうです。